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15年も前の事など

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2017年1月

2017年1月27日 (金)

川越広済寺の支障木伐採&剪定(第十一日)

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第十日)

社叢形成の整枝剪定の大詰め段階。 

 
 朝一番で強剪定を施した樹木の行く末の姿いくつかを写真に収めてから現場へ向かった。 
 目的は施主広済寺様に私の意図するところを順序ただしく裏付けをもって説明できるようにしたいと言うことだった。
 
 木が太陽の光から生み出す全エネルギーの1/3は根系の維持再生に使われていることが分かっているのだが、強剪定を行った場合、劇的に葉量が減少してしまうので、肝心の根系の維持ができなくなり衰退した根が死にそこから菌類の侵入も容易になってしまう。
 
 更には強剪定の結果、梢先端で生成される植物ホルモン(確かサイトカイニンt)によって抑制されていた側芽の成長が解放され、スプラウトと呼ばれる細かい大量の枝が成長を始める。
 
 
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 本来、光を得るために高い位置に葉を持とうとする植物の生き残り戦略の基本がこの辺り、つまり、梢端にエネルギーを集中して秩序ある成長を行うことで芯の通った幹枝を形成し樹形を保つメカニズムがある。
 強剪定を行った場合、抑制の秩序を失うことになった樹木はあらゆる可能性を試みるべく写真のようなスプラウトを発生させて生き残ろうとする。
 
 
 
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 その結果生まれる枝は樹木の表皮に張り付いただけの芯の通らない枝ばかりとなり、大量の葉を生成して一見活力あふれるように見える時期があっても 殆どの枝は整理され落ち枝となってゆくことになる。
 
 欧米では古くから、強剪定を戒める教育が行き届いているようだが、手入れの適期を失ってしまった樹木の場合、本来根本から伐りとって次の世代に植え直すべきといわれても簡単には対応しかねる愛着なり事情なりがあるものだ。
 
 人間関係をふくめた周囲環境との調和をみて行う強剪定では、だから、梢端から発生する側芽抑制ホルモンを完全にうしなってしまうことのないよう、力のある枝を残して糖の流れを勘案した切除を行う。
 
その意図への理解を得るよう、写真に収めたのが上の2枚の写真だった。
 
 

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第九日)

丁寧に梢端から切り取ってゆく枝条 作業スペースが埋め尽くされる前に人力で整理搬出を繰り返し、スリングやワイヤーでユニックに吊り上げる支度をしておく。

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この2本のケヤキ、右側の小さく見える樹は抑圧されてしまっているようなので、多分、バランスを取れるよう左側の大枝を強めに剪定してゆくことになる。
 
 
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ユニックオペレータをお願いしたK寺さん、ヤマさんと気が合うとか愉快そうに言っておられた。
 
 
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所沢で農用林の維持回復をテーマに据えた長年の地元活動を行っておられるY山さん奥様も参戦してくださった。
 
 
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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第八日)

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第七日休養日)

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第六日)

 
 
 
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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第五日)

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第四日)

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第三日)

 
 
 

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 根株の伐採ポイント、ピッタリと空洞の上限で伐ってあった。
 全面的に白色腐朽。 
 リグニンは殆ど消化されてセルロースだけがのこり、綿状態になったケヤキの根株で、生きて幹を支えていたのは5隅のわずかなシロタ部分だけだった。
4Tでは積み切れず二回にわけて(都合3回)搬出したケヤキ。 最終で4回の搬出作業となったことから、概算十数トンの木だったのかも知れない。 
 
 
引き続いて作業は除伐を依頼されたムクノキの伐採に移る。
 
 
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墓石に囲まれたムクノキ。
 
先ほどのケヤキよりも制約が厳しい。
 

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第二日)

第二日目、高いところの作業と違い、低くなるにつれて幹も太く重量化が進み、吊るロープの長さは短くなって負担する衝撃負荷が厳しくなってくる。

 
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 実際にやってみないと判らない話になるだろうが、トップカットで切り離す短尺の幹を吊って落とすために必要な力もケタが違ってくる。
 

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 オイラは昔、8~10メートルあたりで50CM程度の白樫を処理したが、その時には地上から牽引具で牽いてもらって落としたものだ。
 それでも、落とす場所はもっとずっと広かったので安心して作業できた記憶。
 
ここは実に厳しい。
 

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(第一日)

1月16日 実はオイラの71歳の誕生日。 
 広済寺の社叢を整える大きな仕事に着手、オイラは地上サポートと搬出他の肉体労働を受け持つことにしてある。

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 右奥に見えるのが根株腐朽をおこしている除伐対象のケヤキ
 
 手前の4本はケヤキと小さなムクノキ。
 
 実はこの日、オイラは地上作業で忙しすぎて写真を撮っている時間がまったく取れなかった。 
 残念に思っていたのだが、里山清掃ボラ仲間のY中さんが撮った写真を送ってくれたので記録の空白を埋めることが出来ることになった。
 
 有り難い。

 
Day1_2  
 
 
 囲まれた電線と崖という難しい立地のため、ユニックなど重機が使えるのは地面に下ろした材を吊り上げて搬出するだけに限定される。
 
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 クライマーが切り落とし、吊り下した枝条、大枝は人力で集材してユニックオペレータの技術で慎重かつ正確に搬出する。
 道路使用許可条件にあるとおり、交通誘導員を配置できたのは森林サポータークラブの力に拠るもの。 派遣をキャンセルされた時には全部自分でやるしかないと思っていたのだが、森の技術を見てやろうという気合いもこめた応援に恵まれ 甘ったれた展開になった次第。
 
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配置したセーフティコーンも、実は借り物。
 

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川越広済寺の支障木伐採&剪定(承前)

昨年10月に打診された支障木となったケヤキ、そして追加委託されたムクノキの除伐。

 
 着手前日に概要を検分しておいた。
 
 本来は武蔵嵐山の樵さんが請ける筈だった作業だが、崖上の電話線電力線が交錯するクレーンが使えない場所であるためオイラも自分の限界を超えていると判断し かねてからご厚誼いただいている信州駒ケ根の吉見さんのお力をお願いすることにしたもの。
 
 
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根株腐朽を起こしているケヤキ。
10年ほど前に行った強剪定が引き金を引いたものかも知れない。
 
 枝を落とせば対応する根が傷む 根が傷つけば対応する大枝が傷む。
 
 節度を越えた剪定はトップカットと呼ばれ忌避されるものだが、実施されて無惨な結果を招いている事例に事欠かない。
 

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