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2012年12月27日 (木)

備忘メモ:ティンバー・ヒッチ

リギング作業でブロックやポータラップを台付けするとき、アイ付きスリングをつかったカウ・ヒッチってのはよく使う方法です。

 カウ・ヒッチ つまり牛を杭などにつなぐやり方という事なんでしょうが、これはかなり有効な方法です。  ( Webなどでカウヒッチと称するものの写真にガース・ヒッチと混同してるものがありますので注意が必要です 両方ともロープのトポロジーとしては似ものですが、負荷のかけ方・考え方が違うんで区別しとかないとあかんです  

 しかし、基本的に台付けしたい幹の周を一往復した長さ+末端処理分が必要となり、この末端処理をいい加減にしたままでは ローププラー牽引などのように脈打つ荷重をかける方法で緩んでしまうことがあります。

 ですから、スリングの長さが足りないナ・・・という感覚があれば、カウ・ヒッチを諦めてティンバー・ヒッチに切り替えるってのも普通におきることだと思います。

 このティンバー・ヒッチ(巻き結びとも、薪結びとも 呼びますが)ってのは、長い歴史のある方法なので色々な「伝説」が付きまとう方法でもあります。

 こう書いてから改めてティンバーヒッチをググってみたら、なんと私んとこのブログ記事がひっかかりました(汗)  
 3年前のことなんかすっかり忘れてるって・・・ なんかさびしいもんがありますが。

→ http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2009/05/post-6c90.html

 名称をそのまま解釈すれば薪結び、でしょうかね。 しかし実際の方法をみればこれは巻き結び。 つまり幹を一周させアイで折り返したスリングの残り部分を最初の周の部分に巻きつけてやるという、その巻き方に「伝説」なるものがあるってわけです。

 よくあるのが、3巻きすればいい・・・ ってやつ。

  これは自然繊維でつくられたロープならOKであっても、近代的な化繊ロープでは不可、最低でも5回は巻きなさい それもちゃんと全面に分布させて! という指導がTCIA(ISA)で明文化されています。

 一度驚いたのが、アイで折り返したその180度反対側で一回まけばいい って話。

 これは・・・ なんとも。 

 実際にローププラー(プラロック)などで本気の重量負荷をかけて脈動牽引・開放作業をおこなってみればわかるんですが、重要なアンカー台付けスリングに結構な緩みがでてきます。

リギング作業では全ての安全の基本はアンカーの信頼度にかかっていると思います。

疑問の向きは自分で実際にお試しあれかし。

 ガース・ヒッチ、カウ・ヒッチ、ティンバー・ヒッチ 原理的にはみな同じトポロジーで構成される結び方ですが、ロープの両端に同じ負荷をかけるか、片側だけに負荷をかけるかで見方が変わってくるわけです。
 つまり片側の末端をどのように始末するか ってことですね。
 ティンバーヒッチの場合には5回巻きつけることでしっかりとしたアイを作ったのと同じ効果を狙っているわけです。

 なので、もし末端に不安がある場合には、可能であればボーリン(もやい)で始末するという方法もとれるわけです。


 カウ・ヒッチの末端処理では 末端を、アイをつかんだバイトを通してから、幹に折り返して巻いたスリングの一番最初に負荷をうける(幹を締め上げる)部分をみつけ、その下敷きになるように末端を通し(クローブヒッチの原理に通じた方法です)たあとは適当なハーフヒッチなどで余りの部分を整理します。

 判り難い写真やイラストを生齧りに記憶するのではなく、力がかかったときに、その力で末端部が締め付けられるように処理するのだ という意識を確認しておきたいものです。

 場合によっては末端をワーキングエンドのアイと並行させ、スリング全体としてガースヒッチに仕立てるなどして、確実な台付けを考えるのは悪いことではないと思います。

 来年も安全に確信をもった作業ができますように。

 皆様よい年をお迎えください。

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