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15年も前の事など

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2012年12月20日 (木)

事故報告です。

最近の失敗です。

1

 根回り3mの傾斜ヤマザクラの敷地境界伐採で失敗してブロック塀を一部砕いてしまいました。

Imgp1702  

 二人のボランティア仲間に協力してもらって人力だけの作業でした。 

 

 仲間の作業ポジションは充分に安全な距離を置いてあり、異様な傾斜角に育った桜だったので最初からかなり慎重に作業したつもりで、当然ですが、怪我人は出していません。 

 

Imgp1704

 

 数回にわけてクライミング、大枝を切り落として双幹にした極太のヤマザクラ。

 45度ほどに傾いている幹を、林内2方向からV字形に倍力化牽引をかけ、強引に起こして敷地内に寝かすという作業の最終段階でした。 

V字の牽引は当該木の頭にプーリーを2つ台付けし、1つはカムアロン(ローププラー)で、もうひとつはGRCSで引くことにしてありました。 

 実際に起こす過程で 太いツルを千切りとるためには牽引力が足りず 1つのアンカーを移動設置しなおして作業を継続したのですが、最後の段階で今度はツルが持たず、短く切り込んでおいた二股の幹に回転がおきて予定より1m手前で着地。

 

 塀の重量ブロック10枚分を真上から砕いてしまった物損事故でした。

 最初のV字で作った角度のまま別の牽引ラインを追加設定するべきだったと後悔しながら一人きりで後始末の土木作業をおこない、捨てコンが露出するまで4段ブロックを掘り起こして土止めをしました。

2012年11月22日

 砕いた敷地境界の4段積み重量ブロックの修復それ自体は自費で専門職に依頼しました。

 幸い地元で作業地から50mほど目の前の業者さんに依頼できたので破損ブロック総計で40枚、見積もり金額は9万1350円。

 完全ボランティア作業の代償としては痛かったけれど、今後の安全意識に向けての授業料として充分価値のあるペナルティでした。

かなり自信を持っていたので、自分はシステム設定後にもっぱら動画撮影を行っていました。

後悔というか、反省ポイントは他に2つあります。

 しかし、それら反省ポイントを全て抑えていたとしても別の要因でいつか事故に遭遇したんぢゃないか、 どんな注意を払っていても事故っていうのは起きるものなんだ と思います。

 その事故の結果を自分で引き受けきれないようであれば、特殊伐採からは手を引く。
 そういうことなんだろうと思います。

写真と動画はまた後日追加。

みなさん、楽しいクリスマスを!

2012/12/10

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木を伐る」カテゴリの記事

コメント

初めまして。島根の林業マンです。今回の記事、言い方は悪いですが「感動」しました。失敗談は載せたくないものだと考えますが、分かり易く説明されていて修理費用まで。真摯な姿勢に尊敬致します。

島根の林業マンさん、はじめまして。
 私の事故レポートはこれまでにもブログ記録を残して後日の反省材料にしています。
 特殊伐採では、「基本的には」全ての要素を数字で読みきる努力を払うんですが、そもそも計算にのらない重量とかツルの強さとかを相手にした作業になるんでデータ化できないハナシが一杯あるわけです。
 その時に何を考慮し、どのように見積もったか、できるだけ正直に記録に残して先行きの参考にしておきたいと思っています。
 事故は予測していても必ず起きるもの、その備えをどこまで徹底できるか、今回の失敗は日程に余裕ができてからイラスト化して分析してみたいものと思っています。

 林業マンと仰るお仕事、重機やワイヤーケーブルの取り扱いなど私とは少し違う世界かと思いますが、安全作業に関する真剣さは同じだろうと思います。
 これからもよろしくお願いします。

木挽屋さん、ボランテイアとは云え、
<破損ブロック総計で40枚、見積もり金額は9万1350円>
授業料とは云え、厳しいね~。独りで”捨てコンまで掘ったんですか・・・。手伝いにも行かず済みません。何時も”口ばっかりで・・・”catface
 あの、でっかいヤマザクラ、45度も傾いたのを伐採したのだから・・・情けが有っても・・・は甘いですかね~despair
 現場で頂いた白樫の杭、私の畑では大変役に立ち、深く感謝しております。木挽屋さんが独りでシコシコ片付けた白樫、何か心に引っ掛り申し訳ありませんが、ありがとうございました。

スノートさん、おはようございます。
 ん~ 正直言ってかなり負担を感じましたですよ。
 今回の自分の甘さ、事前に考えてセットしたシステムに、途中経過でしっかりとした分析もせず安易にベクトル方向の変更だけで乗り越えられるとした姿勢にも自分の甘さが暴露されています。
 このブログに記録してあるように、墓地で灯篭の笠を飛ばし、施主さんの寛容さに甘えた経歴もあります。
 それで自分を許してしまっていてはいけないんだろうと思いますんで、土地境界の泥止めブロック、捨てコンまで自分で泥を掻いてお仕置きにしておきました。
 9万ナニガシの金額はその分軽減された結果だろうと思います。
 なにはともあれ、怪我人を出さないという線は今のところ守れています。
 これからも ちゃんとやらなきゃ ですね。

こんばんは、今日所沢の現場でお世話になりましたdodoです。
Mさんのお知り合いということで、お越しいただいたにもかかわらず、(Mさんからは、見に来られるだけと聞いていました・・・)今日の作業の大半をこなして頂き大変ありがとうございました。
いつもブログで拝見している木挽屋さんが、私の現場で作業しているのに
感動してしまいました。また、勉強になるお話や、木挽屋さんのお人柄にふれることができて、とても有意義な一日になりました。
どんな形になるか分かりませんが、いつかお礼ができたらと思っています。

あでま、dodoさんって仰るんですか、現場では失礼しますた。
 Mさんには駒ヶ根のアーボキャンプでちょっとご迷惑をおかけしてしまったもんで、今回は何か埋め合わせができればと思い、手下で動くつもりでおりますたです。

 たまたま道路際隣家に接した白樫の枝ぶりが電話線やら電力線やらと絡みそうだったんで、つい自制が利かず(汗)ひと様のロープをつかって遊んでしまいました。 初日の作業の大半だなんてオーバーが過ぎますです。

ケヤキの剪定は本当はブツ切りが一番楽なんですよね。

 ただ、実際にその予後を登って観察すると、たいていの場合、下から見上げて想像している以上に腐れが進行していますんで今回のような自然樹形への誘導ってのは大事な知恵だと思います。

 アーボな活動をしている仲間の一人として、今後もどうどよろしく(^-^)お願いします。

お久しぶりです。私、ブログも更新せず..すいません。事故報告、拝見しておりました..。後悔..してしまうお気持ち察します。この様な失敗?から学ぼうとする木挽き屋さんの研究心に頭が下がります。それにしても...傾きが強い!桜ですね..。起こし木の状態?で伐倒という...私もあまり好きではない..作業ですね..。私だったら....もう少し...幹を短くしてから..倒すか?..どうか..?写真だけでは判断できませんが..もし...できる状況であれば、そうしたかもしれません。写真だけを拝見したところですが...。最後の幹..もし3~4....5メ-トルまで何とか..上手に幹を短くできれば...最後は...(これだけ傾きがあり、太い.重量があるという..重量がある為、幹の状態にしても、引き起こすのが困難な...)ものであれば、チェ-ンソ-で縦に裁断して1枚ずつ?倒します。(あくまでも、私の場合ですので...。)その時..その作業のためだけに、(70cc~90..100CCくらいの?中型?大型クラスのチェ-ンソ-が必要となってくるのですが...。)あくまで、写真だけを見て書いています..すみません。私も、昨年はおかげさまで、無事故無災害で作業できましたが、いつ事故がおきるのか?は誰もわかりません。私も十分に注意して作業をしたいと考えさせられる..記事です。ブログ更新せずに、すみません。更新してみます。

ども。
 新年早々からあっちゃこっちゃ出没して下刈りやら初詣やら、気がついたらもう1月も6日 七草粥間近になっちまいました。
 木登り君、まだブログ更新してないみたいですけど、マジ、お元気?ですかgawk
 また怪我なんざしたりしてないか とか、いろいろ心配したりしてましたYO coldsweats02

コメント有難うございました。 とは言え、ちょっと違うかなって感じなんで、まあ人それぞれですけどね。
 自分の失敗を出来るだけ客観的に突き放してみることでのみ、現場的な技術は進化するんだと思います。 アタマの中にしまっておいて片付けてしまうようでは意味がない。
 ですから、私のブログはあくまで可能な限り正確に記録しておこうという性格のもので、それなにり木登り君が面白がってくれるのも、そういう部分に反応してくれた結果なんだと思いますよ。

んで。

 今回の記録では力学的な見通しってかな、木の回転を知らないワケはないんですけどね 正直言ってツルを重視た割りには切れたときの挙動を舐めてましたよ。

 牽引ポイント(アンカー)については、長い幹の先端に牽引をかけることで稼げるモーメント効果が、先端部分の重量より大きいので、この方法が適切でした。
 実際、GRCSで滑車折り返し2倍力化した牽引ラインに加えて、同じく2倍力化したツリーマスターのV字牽引を架けた設定には問題がなかったと思います。

 しかし、残したツルの厚みに対応するだけの牽引力の見通しが甘かった。
 足りなければ追加すれば良いんだけれど、甘い見方だったからツリーマスター側の牽引ラインを付け替えて済ませようとした この辺りが敗因です。

 
 余りに自信があったもので、実際のチェンソーワークは人任せにして、自分は撮影にウエイトを置いていました。
 このあたり、我乍ら未熟だったなと悔しくは思いますけどね・・・
 ま、そういう事全てを含んでの伐採作業のだったと思います。
 
 で、余りに重い材の場合、幹を縦に挽き割って半分づつにして降ろす方法っての、実は随分と検討したんですわ。
 実は似たような作業、これから白樫(桜よりもっと重い樹種ですが)の12mあたりの分幹でやるんですけどね、一本丸太状態の幹の場合には縦挽きするチェンソーをどうやって樹上で保持するか という体力の点でね、ちょっと還暦過ぎた爺さん連には・・・やれそうにない、あびなすぎるcoldsweats01ってワケです。

 このあたり、材をどういう状態で引き渡すかという制約を考えた伐採では、プロとしての技量向上がまだまだ必要ということだと思います。

 木登り君の技量向上も
おいら、愉しみにブログみてますよんbleah

早速の御返事、有難うございます。今年もよろしくお願いします。私も、本日より今年の作業開始となりました..。幹を縦にチェ-ンソ-で裂く....これは、大変な体力が必要です。樹上となれば、技術というより?体力の問題?の方が大きいと思います。極端な傾きのある樹木は..重力に逆らう事に等しい!と、私は考えております。ロケットを(完璧、完全な垂直!)に打ち上げる様なもので...垂直!..の状態にするまで...テレビで見る限り、あれほどのパワ-、エネルギ-が必要なんですもの..。まして...それを(その状態を)人力で行うのですから...それはそれは.......大変な重労働ですよ。「ロケットは.、大気圏を突き抜けるから、その高さまで行かなければいけないから!あれだけのパワ-、エネルギ-が必要なんでしょう!。大体!伐採と目的が違うでしょ!。」という突っ込みもあると思いますが、いずれにせよ...重労働である事は間違いがないのでは?と感じている...このごろです。

先日以下のページを紹介されまして・・・
http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2009/01/post-d0a5.html
を拝見させてもらいましたついでに
ついついこのお題に引かれてしまい 大変興味深く読ませてもらいました。

このクラスの太さの木、まず私のレベルでは手を出すことはないと思いますが
もし自分が 今後このシュチュエーションに立った場合 どうしたらいいのかなという問題意識で 書かせてもらおうと思いました。

今回は ツルが持ち堪えられずにチギレてしまい木が回転して予想外の方向に倒れたということで このツルをどう考えたらいいかと・・・。
くどい前置きは抜きにして 次の2点を考えましたがどう思います?

   ①ツルに高さを付ける
     横から見るとH鋼材をタテにしたような形にして極力チギレの
     タイミングを遅らせる(曲げるイメージ)。
     今回はもともと45度位倒れていたのを引き起こしてますよね。
     写真ではよく分かりませんがこの時点で普通のツル形状だと
     かなり破断がきていると思うんですよ。
     だから破断を遅らせるために高さをとる。当然座屈を考えないと
     いけないから中抜きの大きさも考える。
     このサクラ、倒す時の立木の重さは2トンくらいでしょうかね。
     写真からみてツル幅15センチとすると
     例えばツルの高さ10センチだとしても 
     座屈はおそらく大丈夫じゃないかなー。
     (計算はしてないんですけどね)
  
   ②ツルを補強するために鎹を打ち込む。
     これ バーバーチェア対策に幹を縛るのと同じ考えなんですが。
     太い鎹がいいですよね。ヨキでの打ち込みも考えて
     太さ15~20mm位のコの字を ツルの上下に打ち込む。
     イメージとしては ツルが破断しても鎹が効いた状態で
     木が回転してくれないかなーみたいな。

      http://www.eight80.jp/hidukuri/pdf/004.pdf
     多分特注で作ってもらうことになるんでしょうね。


申し遅れましたが 実は私、2009年に当ブログにお邪魔して計算課題で絡ませてもらいました。以前天竜の現場でお会いしたこともあって。 
相変わらず シブイというか挑戦的な現場に立たれてますねー。

eさん、古い記事にチェック入れていただき有難うございます。
 ながいこと更新をサボっているブログですが、この記事のあと、随分と研修を重ねてきました。

 んで、その結論ってか、現時点での考え方なんですが

 基本的にここまで傾斜した樹の起し木伐採ではツルに依存するのは間違いだという結論を 個人的に 出しています。

 あくまで牽引ロープのベクトルで正確に対処すべき案件であったと、この記事の中で総括した内容で正解だと考えています。

 現実の樹では不均一な腐れとか、繊維のよじれとか表面観察だけからは推測しきれない要因があるので、重心とツルだけで伐倒方向を正確に誘導するのは運に依存することになりかねないわけです。
 カスガイの挙動の安定性は、回転を前提とするシステムではアテにならない というか、仰るとおり特注の相当に打ち込み寸法の長いもの を想定することになると思います。
 そういうカスガイを打ち込める現場状況であるかどうか も問題になるんではないかな。

 その意味でも、複数の牽引ロープで合成するベクトルを確実に起こし木「受け口面に垂直に載せる」ことが何よりも効果的だろうと思います。

牽引アンカーもできるだけ「吊り上げ」る角度を持つよう工夫したいワケです。
 地表面への牽引は伐倒木の自由度を大きくしてしまうので不定要素が大きくなってしまう欠点が生まれます。

 そろそろこのブロクも自己流の集材システムなど、雑学的なテーマでイラストまじりの絵本化を(笑)なんて考えたりしてます。
 これからもよろしくチェック! お願いできれば幸いです。

成程。
イメージとしては 複数方向からツンツンにひっぱられながら その合成ベクトル方向が 受け口に直角方向で そっちに引かれていくというかっこうですね。この現場だったらアンカーも取れそうですし。
吊り上げる角度をもつというのもポイントですよね。
(2009年の木挽屋さんの計算記事(引き起こし伐倒)が懐かしいです。
あれから4年も経っちゃいましたね。)

でもこの場合でも 当てに出来ないツルは 不確定要素として付きまといますよね。あっ、元口部もロープで固定してしまうという手もあるか・・・


   >自己流の集材システムなど、雑学的なテーマでイラストまじりの絵本化を・・・

木挽屋さんのアルバムを見せてもらいましたが 土佐の森方式の勉強だとか独創的な吊り揚げシステムとか チャレンジされてますよねー。 きっと かなり良い’絵本’ が出来るような気がします。
これからもチェックさせてもらいますので 宜しくお願いします。


eさん、素早いレス、有難うございます。
 元もロープで というのはよくやる方法なんですが、オイラ的には(笑)フンボルトノッチで突っ張らせるのもアリかな と感じて処理してる現場もあります。
 今回の場合は材が欲しいということもあり、フンボルトでのロスを惜しんだ結果余計なロスを生じた面もあったんかな なんて思うこともありますが、過ぎたことは惜しむより厳しく批判しないと意味がないですから此の辺りで一件落着と(汗)
 忘れてましたが、あの記事のコメントへの計算 大いに参考にさせていただいてます。

http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2009/09/post-d810.html

これからもよろしくです(^^)

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