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2012年10月 8日 (月)

米山町での剪定作業。

10月2日、あの上越越後の米山町で、世話役のKさんが窓口になってくれた剪定作業を行ったです。

 全ての日程を終えて帰宅したのが10月6日でした。

 んで、明日は小川町伝統工芸館の駐車場でチェンソーアートのデモだって・・・・ wobbly

ええ、今書いたとおり、今回の依頼は剪定です! note

 単なる伐採ではなく、木も生かし、御社も守り、境内の安全を確保するという作業だったので、正直いえば本当に毎日こういう仕事ばかりをやりたいという・・・ lovely

ま、最初は森林組合に見積もってもらったけれど、伐採ならなんとか 剪定は見積もりできない(クレーンが届かないヤマの上の神社)という事だったのでオイラに話が回ってきたのだとか。

 他の記事同様に今回の作業もボツ!と思ってたんだけど、世話役のKさんが写真を送ってくれたのでようやくブログに記事を載せる踏ん切りがつきました。

 あまりに多くのことが在り過ぎて細かいことは全部抜きにして写真記録のブログ記事になりますが、そこんんとこよろしくです。

Imgp1360 Imgp1361

 

 御社の屋根にかかる大枝の具合。


 これはバランス吊りで遊動円木状態にしておいて、長すぎる枝の先端を手鋸で切り落としから開始でした。

 屋根の上を歩き回っての作業も・・・

 葉が茂っていると穂先の位置を見誤ることが増えますんで、くれぐれも慎重に丁寧に。



  そのあと、穂先と元とにロープをかけ、地上3人、樹上オイラ 合計4人がかりの牽引で遊動円木を大汗かいて地面に下ろしました。

 

Imgp1359_2














 
 



んで。 

  御社の斜め向かいにもう一本の双幹欅。 



Imgp1358


  裏側の幹には洞が通っていて境内側に延びた幹は健康そうでした。 

 こまかくみれば全ての枝に枯れた小枝がついています。

















 

以下、簡単に経過記録しときます。

最初に御社の上の枝を始末。

 あまり剪定を強くしすぎると作業は楽になりますが、木の受けるダメージも強くなると思います。 


Imgp1363 Imgp1366

 

  まあ、強く剪定すると降ろす枝の重さ長さが厄介になるという面もありますが、

 

きっと、そういう処理をしてしまえば後になってから木全体が問題を起こすと思います。













町内の皆さんが同意してくださったので、できるだけ御社ぎりぎりのラインで高枝の吊り降ろし、2本樹間をつかっての渡り降ろし、そして簡便なスピードラインで樹形を整える作業を行いました。

 

向かいの欅の枝降ろしは地元のKさんが写真を撮って送ってくださいました。

 

Img_7007a

 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 
 

Img_7002a  

 
 

 同じく、送っていただいた写真。

 右側の幹は上から下まで貫通した洞になっています。

 左の幹は健康にみえたのですが、境内に枝が落ちたときの破壊力が怖いので、こちらはかなり強剪定。

 

 ただし電柱カットはやらないで良いとご理解をいただきました。

 
 
 
 

それから現地で追加になった枯れ枝降ろし。

Imgp1381



 下から見たぶんにはたいしたことが無い様におもえたのですが、登ってみたら思いがけぬほどに進んでいた腐朽。


 太さもそこそこ危険な枝でした。











 
  
 

 樹形を整えて御社も威厳を示した剪定になっていると思います。

Imgp1380 

 

 たぶん、あと5年、7年のうちに樹形も変化してくるでしょうが、それを怖れるあまりに「世話無し」状態にしてしまうというのは、人間側の身勝手という面があるんぢゃないかな。

 

そういうのは後になって根元から伐採という結末が見えていると思います。

 幸い米山町の皆様は樹に相応しいバランスを持たせた剪定を納得してくださった。

これは本当に嬉しいことでした。

 

 


 

 追加作業を午前中で終了、午後から近隣のお寺で墓石を囲い込んだ支障樹の始末に着手。

 これは日程限界内での作業ということでご了解を得ました。

 

Otera  

 
 
 
 

 

 現地では樹種不明な樹ということのままで引き揚げ、帰宅後にFBで写真を投げて教えを請いましたところ、カラスザンショウではないか と助言をいただきました。

Imgp1382

 

 トゲがつよくて脆い樹。

 

 やたらに成長が早いところはアカメガシワなどと似ているように思われました。

 

 

 

 

 

 

 

 

真下には墓石群があって年代ものも混じっていますので、これは簡単に倒れる危険があります。 

なので、可能な限り先端に渡って穂先をじわっと吊り降ろし。

応援の地上班に相当なウエイトがかかります。

穂先がなければ後はたんに起こし木で寝かすだけ。

送っていただいた写真の最後に集合写真があったのですが、無断掲載しては問題ありかなという感じがしたのでこれは秘密にしときます。

今回、チーム内では色々と安全作業について考え直す必要を感じました。

失敗を失敗として正面から見据えてゆく姿勢に緩みがでてくると怖い。

Img_7033a

仲間なら、その中から絶対に怪我人を出したくない と思うのです。

 

 

 

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コメント

木挽屋さ~ん、凄いですね~。新潟まで足を伸ばして、しかもお社とお寺の剪定をなさるとは!。
あの世でも極楽間違い無しです。社の樹は大きくて高そう・・・。足は大丈夫でしたか?。
 <木も生かし、御社も守り、境内の安全を確保するという作業だったので、正直いえば本当に毎日こういう仕事ばかりをやりたいという・>
 コンピュータなんざの道草を喰わず、青春時代からこの道に入れば良かった!!!・・・と、今は反省なさってませんかthink
 私も、車のエンジニアなんかではなく、最初から実家の跡を継ぎ百姓やってりゃ良かったな~・・・と70歳にして反省しきりですshock

山仙人さん、一時不調だった膝の具合もすっかり回復ですね。 
 それにしても野良仕事は相当にきついのではないかと coldsweats01 

 所沢の丸太運びで傷めたわたしの右膝はどうやら回復しきれないみたいで、今でもチェンソーアートのデモに響いてますが、木の上では殆どハーネスに座っている状態なのでむしろ楽ってかな。

 今回の剪定では「自然樹形を保ったままの整枝」が目的で、庭木や盆栽と違ったクラスの重量枝とどう付き合うか、自分なりの現場的工夫が面白いところでした。
 ツタがらみの渡り穂先始末では、観戦客の中に「うまくひっかからなくて良かったね」なんて感想を漏らす人もいましたですね。
 まあ、こちらにしてみれば最初からそれを織り込んで危ないロープのテンションをちゃんと外しておく手当てをしているワケなんですよね。
 そういう事がしっかり見えていない人には今回の作業価値が余りわからなかったかも知れません。

 しかし、そういう供えのない 間違ったやりかたでも、幾度か成功すればそれが良いのだと勘違いしてしまう風潮が、特に林業関連では多いように思えます。 

 元々、そういう危機意識があって始めた「脱木登り=アーボ技術」だった その原点に戻りたいと思うわけです。

引退後、営々と積み重ねてきた技術ですからね、大事にしていきたいです。

初めまして森林組合の作業員をしているヨーイチマンといいます。


いつもブログ見さしていただいております。特伐ばかりで羨ましいです。

特伐は年に数回してますが剪定はしたことないです。


どのように剪定は勉強しましたか?


伐採ではなく剪定をして木を残すのも大事ですから。

伐採は破壊で剪定は生かすことだと思います。


ブログを始めたのでよかったらどうぞ

http://youichiman401.blog.fc2.com/


ヨーイチマンさん、初めまして。
 アーボリストと呼ばれる職業は植木屋さんと樹木医さん、造園業者さん、そしてロープでのクライミングをつかった特殊伐採技術のカタマリみたいなものですが、その教科書 (Arborists' Certification Study Guide ) 15章のうち13章までが全て樹の生理とか剪定などの基礎に割かれています。
 文章だけでなく図版が多用されており分かりやすいのですが、全222ページとかなり分量があります。
 この簡単な総括資料としては「Best Manegement Practices」 という分冊シリーズが補完資料として出版されているので、そのうちのTree Pruning, Utility Pruning Of Trees, Tree And Shrub Fertilization などのイラストが理解の助けになると思います。
 これらの資料は日本でいうJIS、アメリカのAS300 が体系を簡潔にまとめすぎている(笑)ための補完という性格があるんぢゃないかと思ったりしてますが。

 本来の樹木の生理についてはアレックス・シャイゴさんの著作が頭の中を整理するうえでも参考になると思います。 基本的に剪定は日照のとりあいと糖の流れ そういう点をしっかりと抑えておけばいいのではないかと。
 その上で  リスクというか、樹木の強度限界について簡単に教えようとして失敗している?(笑)のがクラウス・マテック博士の著作も参考になるか・・・もしれません。 日本語になっているものとしては街路樹診断協会が発行している樹木の危険度診断入門とか、樹木のボディラングエージ入門、あるいは農文協から出ている樹木の診断と手当て などが良いガイドかもしれません。 手軽な新書判の資料で「林業改良普及双書」シリーズの 樹木のクリニックとかまちの樹クリニックなども未だに捨てずに残っています。
 
 ただ、はっきり言えることは、所詮紙の資料はただの資料ということでして(アタリマエか)実際に風で折れた枝とか 見えない裂け傷から症状が進行した幹の上のキノコ発生とか 台風で崩れた根株腐朽の中身とか、チェンソー彫刻や旋盤作業でみつける樹の中の変色や腐れ、自分で手当てした樹の経過観察など から学んだことが一番大きいわけです。

 見た目に平気そうにみえていたケヤキとかシラカシとかの派手な電柱カット痕で実際に登ってみたら中身がどんどん腐って外側だけになっていた事例など恐ろしい施業も幾度か確認しました。
 そういう実体験の中で、アレックスシャイゴさんの説くCODIT論とか 無残にトップカットされた幹の不定芽から成長する枝の不確実さなどを感じるうちに、森を見るためにはまず樹をちゃんとみないと始まらないという感想を持つようになりました。
 
 ブログには書かない特殊伐採や剪定作業の連続でこのところ体がめいっぱいです。 こういうブログ記事では私の言いたいことの100分の1も残せないというのが実感です。 

 特殊伐採の技術はあまりブログ内容などで納得しないでくださるようお願いします。 実際に考えることはイラストや文章に顕れる10倍以上のイメージからほんの僅かを紡ぎだしたものです。 あくまで予測して備える。 失敗を笑って誤魔化さない。 そうやって積み上げてゆくのが安全施業だと思います。
 どうぞ御身大切に、僥倖にたよらない確実な技術を自分の力で気付き(築き)上げてください。

返答ありがとうございます

自分で手当てした樹の経過観察から学んだことが多いということですね。

少しずつでも確実に技術を身に付けるようがんばります。

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