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2010年12月13日 (月)

ツリークライミングの「資格」って?

ツリークライミングに関してのブログを始めてから、時々トンでもない方面から、謂れのない(と感じる)非難を浴びせかけられるコトがあったです。

んで。

 最近になってようやくその理由の一端がわかるようになってきますた。

 日本人には そもそも「登録商標」ってヤツが気に入らない ってワケなんですね。

 唐突にこんな記事を書くのには、それなりの理由があります。

 会合やメールなどで寄せられることのあるクレームを考えてみて、余りにも日本人の文化意識が東洋的に曖昧であるという感慨を持つから、というのもその理由の一つです。

より大きな理由として、実際に商品を幾度か購入したことのあるアウトドアショップKさんがHPの改装を取りやめた原因として、この登録商標を挙げておられたことがあります。

以下は私の「私見」です。

 現実に私が所属登録している「TCJ」さんとか、それに関連した「JAA」さんの見解とはまったく縁のない、ごく個人的な意見です。 また、予めお断りしておきますが、この記事は誤記訂正や追加補足などを加えることがあり、コメントにはお応えしない場合がある事をご了解ください。 

 日本の公園では木登りは原則禁止されています。
 この禁止の根拠は、登られる木が痛んでしまうこと、登る人間にとって危険であること。
 ですね。
 でも、慎重に検討され、洗練されたロープ技術をつかった「ツリークライミング」というのは基本的な安全管理と樹木保護の両方の観点から、その内容が評価され、公園でのレクリエーション・イベントとして公に認められている って実績、現実があります。

 この為にどれだけの労力・努力が払われてきたか、について、これをちゃんと理解しようとしないと・・・ですね、こっから先の論議が迷走してしまうんぢゃないかと思います。

 こういう技術体系は昔から天然自然に存在したものではありません。

 アーボリカルチャーの技術がここまで洗練されるまでの経緯には多くに試行錯誤がありましたし、その技術をしっかりと正しく伝承させるための組織も世界各地に根を下ろしつつあるのが現状かと思います。

 「ツリークライミング」創始者のピーター・ジェンキンスさんが20年ほど昔、木から下りられなくなった猫のレスキューというユーモラスな「事業」を始め、安全に木に登れることをアメリカ社会に認知させようとしていたころから考えると、実に大変な歴史があったものです。
 実際にベラネックさんのDVDで勉強したことのある人だったら判ると思いますが、今普通につかわれているブレークス・ヒッチも、以前はトートライン・ヒッチが使われていて、クライマーは数ストローク毎に緩みを調整しながら登る必要がありました。
 同じように、今では普通に使われるフレンチ・プルーシックも、大会に提示され、多くのクライマーからトレースされ批判されて認証されるようになった技術です。

 しかし、そういう技術体系、つまり安全管理と樹木保護の意識を無視しても、見よう見まねでも、それなりのロープ技術で木登りはできますよね・・・ ってか、出来るんぢゃないかと思います。

 んで、そういうレベルの人たちが日本語で「ツリークライミング」という用語をつかってイベントを開いたら? 更には、イベントで人身事故を起したりしたら? 事柄の細か い区別を苦手とする人たちは何もかも一緒くたにしてツリークライミングは危険で禁止すべきだ という意識に傾いていくことになるんぢゃないかと思います。 
 用語を曖昧に一般化してしまうことを戒める必然がこんなところにも見つかるんぢゃないかな。

 実際、一般名詞とおもわれがちな「アーボリスト」という呼称も、実は呼称資格を付与するISAという国際組織があって、その組織が開催する試験に合格した人たちだけがアーボリストという呼称資格を得ることができます。

 いくら資格を得たと言っても、その組織の実績に対する敬意がその社会に浸透していなければ存在意義を失う呼称ですが、海外のみでなく、日本でもそれだけ の安全管理の実績をあげようとしている団体がこの「アーボリスト」という呼称を登録商標としているのは、決して非難されるべき筋合いのものではないでしょう。

 くどいようですが、西欧の人たちがアーボリストという呼称に馴染んでいるからといって、それが普通の一般名詞なんだと思い込むのは、やはり間違いではないかと思います。
 まあ、それだけの信頼と尊敬を集めるだけの実績をあげてきた組織の歴史と努力とに、もし、それにふさわしい敬意を払うならば、という事ではありますが。

 補追 : アーボリストという用語を避けてクライミング用品を開陳するのであれば、ツリーワーク用品とかアーボリカルチャーグッズとかいうように置き換えればよさそうな気がしますけど、どうなんでしょうね。

 んなワケで、私によせられるクレームについて 本当は何も言わないってのが一番賢い選択なんでしょうけれど、個人的な見解を申し述べておきましたです。

 すくなくとも、安全管理規範が複数乱立してしまうような体系は好ましくない と思いますし、基が同じ組織であれば尚更、指導層同士でちゃんとお互いに仲良くまとまっていってもらいたいものだと思います。

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コメント

見るなら、いいですよね!!!

 いつも興味深くブログを拝見させていただいております。
 今回は月光仮免さんが勇気を持って、記事をお書きになったことに敬意を持って、賛同のコメントを書かせていただきます。

 「日本人には そもそも「登録商標」ってヤツが気に入らない ってワケなんですね。~(中略)~余りにも日本人の文化意識が東洋的に曖昧であるという感慨を持つから、というのもその理由の一つです。」
まったく同感です。

 まったく別の分野の話ですが、私の町では、官民共同による町づくりで、新たな事業に取り組んで8年目になります。うまく行きはじめると、いろいろなところが便乗でまねを始めます。
 まねしたところが、クオリティが高いものであれば問題ないのですが、(それはそれで別の問題はありますが・・・)、質が悪いものが出始めると一気にそのブランドに傷がついてしまいます。
 悪い噂の方が広まるのが早いので、せっかく進めてきたものが水の泡になりかねません。
 それで、私の町ではそのブランドを今年商標登録をしました。商標使用をすべて制限するものではありませんが、クオリティチェックの審査はする予定です。

 ブランドを育てる苦労は並大抵のものではありません。

 売れているからってまねをするのは、かつての日本、現在の中国。
文化程度が遅れている証拠では?

酋長様
 初コメさんくす です。 まさかコメントが入るとは思っていませんでしたが、数年来繰り返し投げかけられる奇妙なクレームに対しては、一度はっきりとした事を言っておく必要があると感じていました。
 今回の アウトドアショップK さんのHP改装取りやめについては残念に思っています。 このお店はWesSpurやシェリルの良いところばかりを抽出したようなセンスの品揃えで好きなショップでしたので尚更です。
 実際に日本でも30m高超の腐れヒノキの現場で、手入れをする樹木医さんたちをサポートしながら作業するアーボリストさんたちの活躍が普通に見受けられる時代になってきています。
 そういう現場の技術の厳しさを体感すれば、アーボリストという呼称への敬意が生まれてくるんぢゃないだろうか なんて思っています。

お久しぶりデス。joe-yanです。
登録商標・・・。詳しくは知らないですが、なんとなく「勝手に使っちゃダメよ」みたいなイメージです。
ワタシは、TCJもJAAもISAも全く関与した事が無いってワケでも無かったりしますが、「ツリークライミング」「アーボリスト」という言葉は文書では使わないようにしてますね。周囲にも使わないように言います。
でも、そうするとなんかメンドクサイ文章になったりするんですよね。コレが。「ロープワークによる・・・」とか「樹上特殊登攀工」とか。「樹木医」だけで済ませられる場合ならいいんですけどね。

では、師走ですが、お互い体には気をつけて乗り切りませう。

joe-yanさん! ひっさしぶり~って、毎日ブログ拝見してるんで、あまりご無沙汰してたような気がしませんですた coldsweats01 。

 昔は「木に登る」なんてのは材や薪として木を伐る需要に応じていた人たちだけが「ティンバーフォーラー」とか「ハイクライマー」なんて呼ばれて、山奥で専門的に取り組んでいた世界ですね。

 今みたいにリクリエーションで木に登る人 みたいな存在は「普通」には在り得なかったワケで、ツリークライミングとかツリークライマーなんていう言葉が市民権を獲得したのはごく最近のことだろうと思います。

 まあ、登録商標という制度があって開拓者の権利がちゃんと護られるというのは決して悪いことではないだろうというハナシなんですけれど、実は、チェンソーカービングの世界でも、アニメなどのキャラ物を彫る上では色々と気配りが必要になる それがアタリマエなのだという事を思えば、営業にからんだ場でうかつに他人の言葉を利用するというのは時代が許さなくなってきている・・・みたいな気がますです。

 でも、普通の個人間の会話などの場で、そこまで要求されることはないんぢゃないかと思うんですよね。 ジブリでもそこまでは言わないと思ったりしてます sweat01
 こういうのって、あくまでも、物販とか広告とかに関してのハナシなんだ と考えていいんぢゃないかと思ってますけど。

仮免師匠 いつもお世話になっております 
登録商標に興味を持ち、特許庁でアーボリスト検索してみると、ジョンさんとノコギリ屋さんが登録していらっしゃるんですね。
技術と道具で住み分けしてるんかな。
電子図書館 http://www1.ipdl.inpit.go.jp/syutsugan/TM_LIST_A.cgi?start=1&size=2&stime=129276133974765902162840&rqtime=1292761339

私もjoe-yanさんと同業なんですが、名刺に肩書き入れるまでには車の免許費用ぐらいは掛かります。歌って踊れて木登りできてカービング出来る人 目指していますが、肩書きは 変なおじさん でいいです。

師匠のところで紹介されていたアーボホルスターの使い勝手はバッチグーでした。
ご紹介有難うございました。
これからも勉強させて戴きます。

ぶんさん、おはようございます。
 ありゃ~ joe-yan さんと同業でおられますですか。 肩書きそれ自体もさることながら、樹木や土の中のことを知り森を俯瞰する知識への道筋、ほんとうに学ぶ価値のある世界だなぁ と思います。

 里山の森ってのはこれまでずぅ~っと人がカタチづくってきたもの これからそれをどのように維持修正していくべきか、大きく社会学的な観点からだけでなく、ザックリと森を視るだけでなく、その中の個々の木もちゃんと見る。
 その木の葉のウラに隠れて冬を越す虫たちにも じっくりと理解を深めていきたいものだと思います。
 再発見した勉強の愉しみ、まあ、余り身につくこともないまま時間だけが過ぎていきますけど 論語に曰く 老いて学べば死して朽ちず・・・って、オイラ別にミイラになりたくて勉強してるんぢゃないんですけどね happy02

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