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15年も前の事など

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2010年11月25日 (木)

木曜はボランティアで(101126/27補記+101202イラスト化)

いよいよ師走の風の匂いがしてきた小さな森の、ねじれて人家側に傾いてた大きなコナラ、今週も応援に来てくれたYさんをアテにして、今日中に処理してしまうことにした。
 処理というのは・・・ ですね、やはり除伐です。

Imgp0695  
 萌芽更新には手遅れの樹齢60年クラス、径60cm超のコナラ。 
 今日も何本となく電話線、電力線に干渉しかかっている枝を水平方向へ捻じ曲げ牽引して吊り下ろし作業。

 

 見物人も居たけれど、適当なところで昼にした。

 

Imgp0704 Imgp0705  
 電力線干渉をよく観察して絶縁被覆処理が安心できそうな印象を受けたけれど、それでも電線に触れるようなリギングはできない。

 吊りロープが渋い設定になってしまって下ろすのに苦労してしまったが、なんとか無事に着地させたりして失敗のリカバリーが堂に入ってきたような感想を持たれてしまった。

 
 
 

---- (101126 照合写真追加) ----

Imgp0670 Imgp0671
比較照合のため21日の記録を追加した。

  手前の榎に隠れ気味だけれど、このコナラの幹をよく観察すると思い切り住宅側に傾斜していることがわかる。

  比較の最大の眼目は、樹に向かって左側の大枝を下ろしたあとでの樹全体の傾斜が、重心遷移から単純算術的に予測される方向に反した結果を示している点。

 

 

704

 つまり、樹自体は左右に開いた大枝の釣り合い状態から左荷重を捨てて右大枝だけの荷重になった(単純予測では右に大きく傾く筈)にもかかわらず、天秤バランスとは逆に、直立する方向に移動している点。

 まあ、ほんの僅かな動きの話しではあるけれど、樹幹内部に存在していた応力による変形のほうが、左大枝というウエイトを喪って右に傾こうとする重心移動の影響を打ち消した結果になっているということ。

よくある話だけれど、ケヤキの芯の五光割れ なども、この種の内部応力が伐採によって開放された結果として生じるものだろうと思う。

 一般化した議論にするには難しい話しだろうけれど、一応の私見として記録に遺しておきたい。

 

 

 ---- 101202 イラスト追加 coldsweats01 ----

ちゃんと考えれば簡単な話しだった。 失礼。

101202illust

 一段落したところで林内に伸びている大枝・分幹を切り落とし、5/8インチステーブルブレード+折り返しブロック+GRCS での引き倒しシステムをセット。

 自立している樹を単に引き倒すだけであれば、適当な受け口とツルに矢を打ち込むだけで処理可能なのだが。

Imgp0719 Imgp0721_2
 人家脇ということで別の5/8インチステーブルブレードをサイドロープとして90度の角度に設定した。

 牽引は5倍力フィドル滑車で体重をかけた程度。 つまり、こちらは300kG程度。

 簡単に、60cm径として扱って、等価高を6mと仮定すれば生オークで重量が約2トン。 

 実際は、樹の重量を支えているのは根株であって、宙吊り状態に樹を吊るわけではないのだが、やはり起こし木作業ではシステムの安全荷重見通しを立てておきたい。

 新品時のステーブル・ブレード5/8インチ・ロープの破断強度が16300ポンド。 約7トン。
 つまり1/6の安全率で約1トン程度の荷重を常時取り扱えるロープってことになると思う。
 これを90度交錯する角度でV字形に2本設定した。
 2本目のサイドロープ側にはフィドル滑車で約300kGの牽引力をかけたワケだ。

 一方、牽引のGRCSの稼動荷重は2000ポンド、つまり1トン未満ということになっている。 こちらの牽引ラインはブロックで折り返す設定としたので、ブロックのアンカーには1.4~2トン程度の力に耐えられそうなものを探し設定した。

 約1トンの牽引を加えるという思惑の根拠は牽引の吊り支点の1/2の高さにこの2トンの樹の重心がある「だろう」という想定。 

Imgp0720   
 10m以上の高い幹にかけたロープはそれだけ大きなモーメントを持つことになる。

 

 V字形に牽引しているという安心感と、樹冠がほぼ素直な枝だけになったという状況での除伐・伐採作業。

 住宅・道路方向へ傾斜していた楢を起すのはやはりGRCSの44倍力が頼りになる。

 

---追記メモ---

 作業中実際にGRCSで牽引の限界まで曳いてロープの滑りが発生した事を確認した。

 無理な状態に陥る前にシステムを見直し、ヒカエ(サイド)ロープ側をチェックしたところ、かなりテンションが下がっていたので、牽引ロープ1本が樹全体を引き受けていたことを知った。

 このサイド側を改めて牽引し直し、これが殆ど抵抗なく曳けて起し樹が想定どおり動きはじめた。

 途中、起こしきれないと勘違いしたYさん、ツルを余計に切り込んでしまったので、残ったツルは私が考えていたより相当薄くなっていたが、このあたりの打ち合わせが今後の連携プレーで磨き上げたい勘所になりそう。

 念のため記述しておくが、追加牽引ロープとしてはツリーマスター1/2インチと3/4トンローププラーを控えさせてあったが、これも最初からシステムに組み込んで仕掛けておいたほうがよかっただろう。

 今日(27日)になって根株で計測したコナラの径は短径54cm 長径68cm。 

 山で倒すなら別に難しい話しではない大きさの樹だったってワケなんだが。 

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コメント

こんばんは、月光仮免さん。
今日、お昼に偶然通りかかった青い制服の
ひげのメガネです。

無事にボランティア、終えられたそうでなによりです。
もっとゆっくり拝見したかったのですが…。
住宅街で聞くチェンソーの音はオツなもんでした。

どこまでお話したのか、私は神奈川の丹沢、秦野市の
山裾の古民家を借りて妻、子と共に住んでおります。
お話したとおり、すぐ裏の高さおよそ40~50Mの杉の木に
若干、悩まされております。
傾斜に生えている故、雨がつづく日などはビクビクしてます。
ほんの少し林業をかじった事がありますもので
低木であれば自分で倒せるのですが、いかんせん
装備も知識も何もかも、足らずで今にいたります。

突然の長文、すみません。
もし、いつの日かこちらの方面に通りかかる事が
あれば一度、見ていただきたく思います。
失礼しました。

さとうさん、おはようございます。 
 丁度現場から自宅へ追加ヒカエのロープをとりにゆく途中でおめにかかりました。 時間の余裕がなく、失礼しました。
 秦野の山裾にお住まいで現場がこちら川越とは、 人の世のつながりのなんと不思議なこと。
 なんて思ったりしましたです。

 40~50mクラスの杉というのは川越あたりではとても見当たりません。
クライミングロープも私の使っているのは120~150フィート(36~45m)ですので、アンカー折り返しだけで16~22mが限界になっちまいます。

 山裾での暮らし、羨ましいという思いと、さぞ大変だろうなぁという思いが交錯します。 
 メールを送りますので、もし私でお役に立てる部分があるとお思いでしたらご連絡頂ければと思います。
 

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