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15年も前の事など

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2010年7月 2日 (金)

上松原・下松原・・・(100703 補記)

と呼ばれる地域でよく見かけた不思議なキノコがある。
 最近では殆どみることがなくなっているのだが、赤くまあるく尖ったくちびるのカタチをしたキノコで赤松の肌に発生したものだ。
 2002年ごろ、つまり 8年ほど前にはそこらじゅうのハヤシに目立っていたそのキノコが今ではすっかり影を潜めている。 つまり、私が森に関心を抱くようになってから まだ8年程度ということになる訳だが、東大での最初の「子ども樹木博士」イベントにオブザーバー参加したのがその頃のことだった。

 手軽なネット情報も最近ではかなり内容が豊富に充実しているのだが、数年前にこのキノコの名前がヒトクチダケであって 枯死して1年目の松にのみ生じるキノコであることを知ったときには 天然界の組み立ての面白さ不思議さに一種荘厳の気にうたれたような気がしたものだ。

 残念ながら、今、私の手元にこのキノコの写真は無い。

 この界隈に枯死する松が無いというのではなく、枯死して1年という松が無いというのが現状ということなのだが、現状という言葉でつなごうとするな ら この界隈から深い緑の松の姿は消えて久しくなって居る。

 先日、手入れをさせて貰っているOさんのヤマに群生(?)している実生の松苗の話題になったとき、この地に松を復活させたいものだと言った私に地主 さんが返した返事が世相を反映して面白かった。

 松ねぇ~ ・・・ やはり役所が嫌うんだよね~。 

 それだけで瞬時に事情は伝わる。
 なるほど、松が増えればマツノザイセンチュウなど薬剤処理も必要とされるってこともあるのだろう。 

でもね・・・(いつまでも松だけが維持コストのかかる樹種ってままぢゃすまないと思うよ
 カシノナガキクイのマスアタックを受けて去年の盛夏に突然死を遂げたコナラの大木は地上10mあたりまで穴だらけにされていた。 
 最初にこの虫害についてメモを書いたのは2007年6月のことだった。
 当時、調査探求途上からの報告として森林総研の黒田さんがまとめたカシノナガキクイ対応策では、たしか2m高までをビニール被覆で防御できれば可か との見解があっ たが、私の目前の事実としてのこれはまた何か違う虫害なのだろうか、それとも標高差のある関東平野におけるカシナガキクイの挙動が違うという事なのだろう か。

 枯損樹といえば、折れ枝から侵入したのかも知れない腐れが根元まで達して白色腐朽に風倒した77cm径のヤマザクラ、あれを殺したのはベッコウタ ケだったのだろうか それともナラタケだったのだろうか。
 菌の同定を総研に依頼してみたい気はするけれど、かと言って効果的な対応方法があると いうことでもないらしい。
 普通は適当な間隔で林床にコナラの杭を打ち込んでナラ菌の侵入具合を見るという方法がとられるものらしいが、その基本 的な知見もまだ自分のものになってはいない。
 この季節、川越の農用林の林床にはモグラの掘り起こした土盛りが縦横に走っている。 律儀な耕作人 の活躍で踏み固められかけた道も少しはヤマらしい柔らかい土に戻されていくのだろう。

 チェンソー彫刻をして杉を刻んで始めて知ったカミキリ虫によるトビクサレ、あるいは千葉チェンソーアート大会の世話役が競技会の壇上で嘆いていた 山武杉の溝腐れ、チャアナタケモドキ。
 そうそう、ヒノキに牡丹染をつくる日本キバチとか、そのキバチに寄生するトンボに似たタマバチだったかの虫の話もヤマで出遭った人達から教わったことがあった。

 粘菌の不思議とか菌根菌とパイオニアプランツとの共生の話は殆ど知られていない世界の話でもあるらしい。
 自然の仕組みってのは微妙だけれど野太さも併せ持つものだということだが、オオスズメバチの大きな巣を見つけてその周辺にキケン標識を下げてみたりしたことを思い出す。

 その巣を晩秋から初冬にかけて掘り起こし、身体の異常に小さなスズメバチの凍えた羽化成虫を巣の中に見つけたりもした。 
 生育中の揚羽幼虫も、葉を食い尽くしてしまったあとは身体の大きさにかかわりなく皆んなサナギになり蝶になるものだと聞いて不思議な気がしたこともあった。 
 目先1ミクロンの現実に幻惑されその本当の姿を見ることをしないという危うさは、流行の割り箸森林破壊論の横行に見られるとおり。
 そういえば、里山のクヌギ・コナラの樹液、あれはカブトムシやクワガタムシが樹皮を傷つけて引き出すものだとばかり思っていたけれど、実はボクトウガ(蛾)の幼虫が樹皮を食い破って樹液を流し甲虫を誘引して捕食する現場でもあったらしい。
 あまりナイーブで繊細な神経質さというのは天然事象を観察するには有効ではないかもしれない。

 キケンという話では、幸いこれまでは山蛭とかダニとかに襲われたことはないけれど、このヤマの盗品隠匿を暴いて警察に通報し、道路上で危うく暴力を振るわれそうになったこともあった(汗)

 だからナンだと言われればそれまでの話ばかりだけれど、知れば知るほど森ってのは深く不思議と驚きとに満ちている。

 なまじの試験資格などでヤマを わかったような気にさせる制度には共感できないけれど、その不思議を探求する面白さを楽しむというのは、多分個人単独で追いかけるよりも組織的な活動で行った ほうがきっと充実はするんだろう と迄は思う。

 困ったことは、日本ではそういうアマチュアリズムがなかなか健全に発達しないで役所の縦割り行政とか、NPO同士の権力闘争なんかに陥ったりする通弊が 見受けられるという事なのだが、その根源が補助金・助成金の分配とか獲得とかあたりにあったりとしたら・・・ これはこれでまた別の(探求してみたい)面白さってことになるんだろうか。 

 こんなんで「森を視る」ってカテゴリーの記事になるんだろうか。

 しらないけど catface

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