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2010年5月25日 (火)

枯損ヒノキの全木吊り(文言他訂正 100526)

今日になってようやく天候の都合がついたので、所沢での狭隘立地ヒノキの枯損木を処理してきた。
 そのまま横にできない立地条件で枯れたヒノキは2mほどの高台にあって周囲は道路と電線で囲まれている。  去年あれこれ考えた挙句、思い切って全木(ゼンボク)吊り切りを仕掛けることにした。
 その為もあっての、今回のGRCS購入だったが、それだけのことはあったように思う。

トップアンカーはケヤキの5/8インチステープルブレード+GRCS。 そのサブとして生ヒノキの先端にかけたクレモナ+ポータラップ。 そして枯損ヒノキの先端枝にランニング・ボーリンで結んだタグライン+5倍力フィドル滑車。

Cimg1284

 

 

 

 

 

檜は肩の高さで16インチバーが丁度届く太さ 約40cm径。
 メノコの推量重量800~1000kG(帰宅して計算ソフトでチェックしたら400kG ~600kG という値だった)

 ツルは「重力を恃んで倒す」のでなく、「ロー プでゆっくりと引き倒す」幅(^^? 12cmとした。

 とは言え、引き倒す過程でフリーフォールが起きる可能性も否定しきれない。 従って伐倒方向はアンカーのケヤキそのものに掛からせることにした。

  なんせ隣は4m道路で隔たっているだけで、道路には電線が隙間無く張り巡らされている。
 なによりも木自体が高台にあって道路を見下ろす位置。  倒すというのは危なすぎる。
 当然だけれど、万が一のことがあったらもう所沢には来れないワケだし。

 

実はこのGRCS、ヒヨワな私にとっては取り付けるだけでも一苦労という代物。

Cimg1275

だから最初はアンカー設定の木にスリングを巻いてビナをつけ、おもむろにGRCSを吊り下げてから帯を巻くという設営方法をとった。

元を抑えておいて、トップを屋根越のタグラインで牽引、GRCSはケヤキの幹上にアンカーをとって檜を引き倒す要領で設定。 木の動きを想定し、タグラインが瓦などを痛めないように設定を確認。

 狙いの全てを当家ご主人に説明。

 作業シナリオを口頭説明、全作業を理解していただき、道路通行の安全確認をサポートしていただいた。

 
 当初想定していた「トップカットしてからの作業」は風もあって臆病風に吹かれたことと、コントロールできないフリーフォールを抑制する意図の架かり木を作るという方針転換で廃止。 
 そうはいいながらやはりワークを結合する作業では直接手でロープ巻きをしておきたい。 スパーで登高しているとき、枯損ヒノキの皮が浮いていてギャフが立たないのに閉口。 ひーこら言いながらとにかくシステムを設定し終えたのが午後2時ごろのこと。

 この能率の悪さ・・・ 参ったっす。

 途中、幾度か「手伝いましょうか」と声をかけられたが、基本的に自分の責任所在意識が曖昧になる弊害を懼れて謝辞。 

 実際には安全確認をしてもらうだけで十分な協力を頂いている。

Cimg1282

 

 伐採方向はこのケヤキを直撃する係り木コースとして隣接家屋・道路越え電線接触の可能性をゼロにした。

 実際に吊って1m20程度の短コロを下から順次切り出して同じGRCSで吊り下ろす。
 補助吊りは隣接生き檜の梢から12mmクレモナとポータラップで。

 

 頻繁に吊って緩めて下ろして根元を左右に3倍力ロープウインチロープジャッキで移動させ、チェンソーでの吊り切りをくりかえす。


実際にこれだけの木を浮かせて切ったのははじめての経験。

Cimg1272

 

 トップをタグしたラインが実に効果的に働いてくれたが、最後の最後で短くなったヒノキの先端がトタン屋根を打ってちょっと大きめの音を立てた・・・のが唯一想定以上の出来事だった。



 
 

Cimg1274


 

この写真は敷地内の稲荷神社。
 やはりちゃんとお祈りしておかないとイケナイ・・・のかな。



 
 

Cimg1273



まあ、全体が計算どおりにコトが運んでなんとか撤収完了したのが午後5時ちかく。

 当たり前の話だけれど、計算どおりにコトが運ぶというのは最高の気分。 なによりも単純に結果が納得できるし。



 それにしても 本当に、日が長くなりました sun 

 

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 ところで

  このクラスの全木吊りをやったあと・・・ GRCSの取り付けゴム足(上・右荷重側)が潰れてちぎれてました。  まあ、簡単に交換できる脚なんですが、強度がちょっとモンダミンかもしんない。
 それと、(本体取り付けテープスリングを締める)ラチェットは片手で押さえながら(片手でレバー巻き上げしながら)テープ巻きをしてます。 
 最初はこれが結構辛いかも。

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 帰宅してメシ、ヒト寝入りしたあと毎度の腿の痙攣で目が醒め、トクホンを貼りながらヒーこら言いつつブログ書いてる・・・ ま、そーゆーコトです (gawk

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コメント

うおおおお!!GRCS!すごいですね!さすが...木挽き屋さん!もう..感動!Good Rigging Controll Sistem..これからは、これですね..。

 渡辺さん、電話でお話した特伐の組み立て相談、イラスト描く前に実行しちゃいますた bleah
 GRCSってのはロープ使用でチルホール同等の能力があって、尚かつ、操作性の良さがウリってカンジです。
 杉ヒノキ相手であれば相等なコトができそうですが、ナラやカシ相手だと作業能力と安全性の見積もりが厳しくなりそう。
 もっともっと勉強しますっ!

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