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2010年4月22日 (木)

最初にそろえるリギング用具って・・・

リギングと呼ばれる作業ってのは基本的に「ロープで吊る」ってことになるんぢゃないかと思ってます。
 但し、人間の体重・身長レベルの短コロ材を吊り下ろすのか、それとも長~い枝状の材を振って下ろすのか、あるいは複数の比較的短いが重い枝をロープ伝いに流し下ろすのか で使う用具に随分と違いができてくるワケです。

 典型的な作業では、最初に短めの枝を流し下ろし、残ったちょっと短いが太めの枝をバランサーで吊ったりして下ろし、最後に幹の部分をトップカットの手法で刻んで下ろすというのがセオリーになるんぢゃないかと思います。

最初の
 短めの枝を流し下ろす作業 では、
  流すためのロープ
  そのロープを地上に台付けするアンカー用スリング
  ロープに適切なテンションを掛けて流しやすくするための工夫
  枝にガースヒッチするループスリングとキャプティブアイ付カラビナ(枝数分)
次の
 太めの枝を吊り下ろす作業 では、
  枝のアタマとモトを同時に吊るためのスパイダーバランサーなど
  重心位置と吊り点とを補正するためのプルーシックループとカラビナなど
  吊り点を樹上に固定するためのアンカー用スリングとプーリー&カラビナ
最後の
 トップカットで刻み下ろす作業 では、
  ロープのブレーキングを操作するポータラップ(○カラビナ)
  樹上のアンカー点に設置するブロック(×カラビナ) 
  ポータラップのアンカー用スリング
  樹上のブロックのアンカー用スリング

なんかが基本的な用具になるワケ ですね。

先日このブログで紹介した ポータラップ4 ってのがブロックと一緒に使われてトップカットの基本ハードウエアになるワケですんで、最初に揃える道具としてはごく一般的なものだろうと思います。

ここで、幾度も出てくるアンカー用スリングってのは、12芯空洞撚りのテネックスと呼ばれる素材を購入して自分の目的に合わせて自分で作成するのが普通だろうと思うワケです。

実際、台付けする木の太さによって、カウヒッチ(今ではこの呼称は旧式ということで、シェリル社のラーニングセンターでは廃止されスティルソン・ヒッチと呼ばれています)などで使う場合に木の直径の6倍+アルファの長さのスリングが必要になりますんで、あまり出来合いのものを使うイメージってのは・・・ 現場的にはとてもマズイんぢゃないかと思いますです。

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 テネックスってのは商品名で大強度のポリエステル素材で、目的荷重に応じて数種類の径が販売されています。 この径は使えるブロックを限定しますんで、ちゃんと把握しておく必要があります。

Tenex TEC (色はWesSpur社から購入した場合のクラス分けです)
 3/8” 径  6,100 lb.  WLL~ 1000 lb  : 320 kG 青
 1/2” 径 13,100 lb.  WLL~ 2000 lb  : 640 kG 青
 5/8” 径 18,800 lb.  WLL~ 3000 lb  : 950 kG 赤
 3/4” 径 24,800 lb.  WLL~ 4000 lb  :1270 kG オレンジ

 実際には自分でアイをスプライスして使用するワケですからね~

 上のWLLはあくまで基本データで、普通にチョーク掛けして使うことを考えれば70%に 逓減して考えることになります。 上ではkG単位に換算した部分が利用上の目安値として使えるんぢゃないかと思っています。

 まあ・・・元々私がメーカーの訳はなくて、これは 基本的に自分用の日記・記録。 WEB上の資料はあくまで自己責任で評価してもらわないといけないデス。

 このアンカー用スリングのアイ・スプライス、簡単なのだが備忘のため、方法を写真で記録しておくことにします。

Cimg1114

先端を絞ってテープを巻いておきます

 自分自身を貫通させます

 

 

Cimg1115

 貫通させた部分のアップ

 

 

 

Cimg1116

 これを裏返るまで引き絞っておきます

 

 

 

Cimg1118

 これを2つ つくります

 間隔が概略アイのサイズになります

 

 

Cimg1119

 

引き戻します

 

 

Cimg1120

 

先端の裏返し部を引き戻します

 

 

 

Cimg1121

 

アイを形成します

 

 

 

Cimg1122

 

先端をしまいこみます

 

 

 

Cimg1123

 

  引き込んでおしまい。

 

 

Cimg1124

 

 このアイの大きさではカラビナ専用になってしまいます。

 

 

 

 ブロック ポータラップをガースヒッチで台付けするためには、アイをもっと大きくとる必要があります。

 ブロックやポータラップ以外に、案外と大切なのがこのスリングです。

 それぞれのハードウエアは1トンクラスのもので海外調達原価1万円程度。 これを航空便で輸入すると40~50%の輸送コスト+関税がかかりますんで、大体のメノコで各1万5000円程度。 スリングは60cm径の樹を想定したとき1本あたり5~6m程度が必要になりますね・・・ 国内で調達するとなると アウトドアショップKさんでみれば

Tenex 16mm TEC (Samson) 588円/m

 つまり3600円/本程度。 実用的には、ここまで太い樹ばかりではないでしょうから、ブロック用のスリングとしては30cm径程度を考える・・・コストは丁度半額になりますね。

 まあ、スティルソンヒッチ(カウヒッチ)でスリングの長さが足りなくなったらティンバーヒッチという手がありますんで、あまり神経質にならんほうがいいかなぁ と思います。

でっ
 これらが合計で2本必要ってことになります。

私の手元には今、3/4インチ径のテネックスが余ってますけど、1トン以下の用具を使って実際に利用するのは5/8インチあたりがいい所だろうと思います。

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コメント

ちょうど今週は道上の、というか崖の突端で高圧線+通信線の目の前というシチュエーションで支障木伐採をやってます。
先週下見の時点でリギング用品はまだ購入検討中で間に合わなかったので、
急遽日曜にKさんでポータラップを仕入れてきて使用してます。
時間もなかったのでミディアム+5/8ウーピーのセットにしました。
コストは高くついてしまいましたが、調子良いです。

ブロックを介してポーターで頭を控えて元を切り離し、下から牽引して道へ下ろすという基本段取りなんですけど、一度300kg以下と思われるアカマツ全幹を下ろす途中、ツリーマスターが黒ポータラップに焼き付いてしまいました。
重量的にはまだ余裕があると思ったんですけど、塗装との相性が悪かったのか?思わぬハードロックでした。

だんさん、おはようございます。
 ツリーマスターが焼きついた・・・ですか。
 重荷重のリギングでは3つ打ちロープは撚りが戻されてしまう傾向があるので、ポータではあまり利用したことがありませんでした。 なるほどです。
 プルーシックコードでは耐熱性能が明記されている事が多いように思いますが、言われてみればリギングロープでの耐熱性ってのは余りチェックしてませんし。
 ポータの塗装でどんな違いがあるのか、私の経験では黒ポータの表面処理は剥がれてくるという事程度しか把握していませんでした。
 それにしても赤松の全幹吊りですかぁ~ (coldsweats02
 実際に焼きつきとかそういう事があるというのは初めて知りました。
 確かにポータやGRCSは空洞部に氷を入れて使うなんて説明を見たりしますが、やはりじっくり時間をかけて下ろすしかないんでしょうね。
 勉強になります。
 そういう意味では、今度のポータラップ4がキャップをつけているのが無条件で良い事なのかどうか あまりウカツに判断できないですね。

アカマツ全幹はもろに吊ったわけではなくて、山に伐倒、枝払いして、御柱の木落とし坂状態でずり下ろしたんですけど、ロープがスムーズに流れず、何度かガクンガクンとなってロックしてしまいました。
ポータラップがさほど熱くなった感じではなく、表面が瞬間的に溶けてしまったようです。
今日はもっと重荷重でも問題なかったので、やはり新品塗装表面の摩擦の問題かな?と思います。

だんさん、丁寧なフォローさんくす です。

 中間サイズの金属色ポータについては「ポーー」という相当な音量の鳴動音を立てるものがあり、ポータが荷重で悲鳴を上げたものかと(笑)勘違いした記憶もあります。
 ポータの鍍金表面には蛇柄のようなロープ巻き痕が刻まれていました。

 それはそうと、以前にコメントを頂いた枯れヒノキ、やはり私に処理させたいという話が固まりました。 目通り30cm径ほど。

 今日になって根回りや打音チェックしたところ、一応は登れそうな(汗)
 攻め方は前のブログとは相当に変えて行こうかと思っています。
 そろそろGRCS、具体的に導入して活用してみたい段階りですが、自分に何かあったとき 買い揃えた用具にどう始末をつけるか ちゃんと考えておく必要がありそうです。

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