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« 11.7mmで、グリグリする? (090823 追記) | トップページ | 季節っぱずれの・・・ »

2009年5月 8日 (金)

ANSI Z133.1

 先日、ANSIのA300という標準書を下手糞ながら逐次翻訳し、なんちゃって和文 で記事にしてみたけど、内容的には常識の範囲をあまり超えた内容ではなかったような気がする。

Z133  で、裏ブログにその内容を転記しておいて、この連日の雨の退屈しのぎに z133.1のほうに手を伸ばしてみた。

 ただし、なんちゃって翻訳のレベルであっても、とにかく日本語にするって作業には余りに手間暇がかかりすぎる。

 それに、安全基準という内容であれば尚更だけれど、国により会社により、その基準っては違うもんだろうから 逐次訳ってやり方はよけいにピンと来ない・・・ような気がする。

 全部で54ページという分量のA4版(?)のペーパーだけれど、読んでみて、A300の時と同じように、なんでここまで細かい事書くかなぁ~? という感想と、やっぱしここまで書くから意味がでてくるんだなぁ~という感想とが入り混じってしまう。

毎度のことなんだけれど、こういう標準書では最初の総論のところで、雇用者側が何をしなければならないか という記述から始まるところに注目・・・ なんていうと差し障りが出てくるのが一部日本での実情 なんだろうか?  しらないけど(笑)。

 まあ、あまり虚しい事を書いてもしょうがない。

 とりあへず、以下は読んでみて印象に残ったポイント

◎電力近接作業での安全距離が、一般作業者と有資格アーボリストでは違う。
→ #4.2 表1が資格者用 表2が一般無資格者用

Z133_p05

◎有資格アーボリストをクレーンで吊ること自体は全面禁止事項ではない。
→ #5.7.9

◎チェンソーを持って2歩以上歩くときは必ずチェンブレーキをかけるかエンジン停止
→ #6.3.11

◎スプリットテールで穴開きカラビナを使っていない場合、不意の解錠や横荷重でビナが開いても安全なように、結びは締め上げるようにしておくこと
→ #8.1.3 (これはBeranek氏のDVDでも言及されていた)

◎クライミングロープは最低1/2インチ径の最小破断荷重24.02kNのもの、この荷重での最大伸び率が7%を超えないもの を使うこと
→ #8.1.8 例外として同じ性能を確認できる7/16インチ 11mmロープも承認。

◎樹上作業ではクライミングラインの他に最低1つのラインを持つこと
→ #8.1.18 これはランヤードでも良い。

◎リギングではクライミング用具とリギング用具とを峻別すること。
→ #8.4.5

◎除伐作業では胸高直径5インチ(12.7cm)以上に木についてノッチ(受け口)を使うこと
→ #8.5.14

◎ノッチ角度は45度以上とし、深さは木の直径の1/3を超えてはならない
→ #8.5.15.2、3

◎通常ノッチおよびハンボルドノッチでの追い口は受け口の上1~2インチに切り、オープンフェースノッチ(70度以上の受け口切り)での追い口は受け口の面(エイペックス)と同じ面で切ること
→ #8.5.16 これは以前に yama さんから頂いたコメント内容と一致している。

などだった。

付記のEでは生木の重さについての資料が付いているけど、この中のQuercusというのが日本の楢属に該当するものらしい。

Z133_p47

 この表によれば30cm立方(0.027m^3)に切り出したときの重さが30kG前後ということで、lこれを表右の径をみると12”インチ(約30cmΦ)~14”の太さの幹を30cm切り出したときの重さに相当している。

まあ、実際にヤマ作業で重量を計測することは稀なんで、こういう資料を見るとなんとなく気分的にステップアップできそうな気がしてくる。

 あ、気がしてくるだけだからね。 まちがえないでね。

 そのうちに、暇をみて裏ブログには自分なりの勉強結果を書いてみるつもり。

 まあ、あくまで個人と友人・知人との勉強資料ということで書くものだから責任はとらないんで、そこんとこ よろしくです。

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ANSI標準」カテゴリの記事

コメント

初めてコメントします。
上伊那のヨシミです。

私も個人的にANSIを翻訳していますが、公表となるとなかなか自信がありません。月光仮免さんの力強い翻訳に感銘を受け、ついついコメントしたくなりました。ちょっとうるさいことを申しますがご容赦ください。

ANSIは共通認識として、アメリカ人の間ではとても重要視されていますよね。
日本にも同様の基準があればどんなに良いだろうかと常々思っています。特に剪定基準は早速にでも制定すべきだと考えます。
日本では街路樹剪定に関してのみ任意の団体が基準を設けていますが、庭木や山の木となると何もありません。剪定が原因で枯れた木やむやみに間伐伐採された林を見る度に心が痛みます。
資格が無くても、知識が無くても、木の剪定や伐採は誰もができると考えている日本。
木を大切に考える、木の文化が活きる日本はどこへ行ったのでしょうか?
植物生理や生態系の知識もなしに剪定や間伐を行う人は、自身の無知によって自身が自然を破壊していることにさえ気づきません。これは双方にとって悲しいことです。
私は樹木治療にもいくらか関わることがあるのですが、こうした施業方法が原因で枯れていく木を見る度に、何とかできないものかと思っています。

最近では木に登る人も増え、木にとって優しい、細やかな作業を行える人が増えてきました。木に登る技術だけでなく、自然を観る目を養って欲しいと思います。人間は自然の法則の中だけでしか生きられません。
一人でも多くの人が、自然を愛し、木を大切に思いながら、剪定や伐採作業をしてくれることを願います。そして海外のアーバー達のように、木を愛おしみ、人から尊敬されるような技術者が増えてくれることを期待しています。

ヨシミさん、初コメさんくす です。

 おっしゃるとおり、法律書とか基準書とかに無資格人間が手を出すのには若干の躊躇いがありました。

 まあ世の中広いもので、そういう基準があるということ自体を知らないって人もいっぱい居てましてね・・・
 この世界に迷い込んだばかりのころの見学経験ですが、樹木の手入れをするはずの人がスパーを履いて木に登って枝を落として誰も疑問に思わなかった・・・って現実もあります。 ぎりぎり著作権に触れない程度に、「世界の常識」ってのを記事に公開するのはきっと正しいことだろうと思ってたりしますです。

 木とか森とかとの係わり合いってのは、その人の立ち位置によって随分変わるものだと思います。

 同じような道具だてで木登りをやる仲間であっても、リクリエーションと、家屋・墓地・道路の安全にかかわるワーク・クライムとの意識にはそれなりの違いがでてくるってのは指導的な立場におられるヨシミさんであれば私以上によくご存知のとおりです。

 更に踏み込んで、私のように欲張りな、用材として樹を利用しようとする人間の目線から見ると、白樫の天然自然の入れ皮の支障、ヒノキの樹脂胴枯れ病、風折れ枝のスタブ始末、鉄砲虫の穴やらボクトウガの誘引痕からの樹液漏出址、ゴン太山桜の根株の菌糸識別など、ヤマにはそれこそヤマのような心配事ばかり(汗)だったりしてます。
なんと言っても器づくりには健康で素直に育った木が使いやすいワケですし(笑)。

 街路樹診断協会の参考書とか、マテック博士やらアレックス・シャイゴさんのテキストに目のまわる思いをした時期がありましたが、今では特定の樹種に関し実際に役立つほどに突っ込んだ資料ってのは世に無いものと諦めをつけつつあります。 すでに自分の平均余命をカウントダウンしている身としては、あまり欲張ったことに手を出しても仕方がないってワケで(笑)

 施行の目安として簡便資料 ANSI A300 の補追本に Best Management Practices シリーズがあるわけですが、その中の TreePruning(2008) でしめされる樹木の自然樹形への透きこみの技を最後に試しておきたい、自分で木に登れなくなってからあと その結果をこの目で確かめるまででいいのだと思うと、勉強はこの簡略書あたりが精一杯だと実感してます。

 都市近郊の里山、つまり農用林、では一番の問題は退職都会人たちの道を無視した無闇矢鱈の森歩きもアタマの痛い問題になってきてるんぢゃないかと思います。

 先日の依頼で、トップアンカー18mというムクロジの3本の大枝の2つを適切と思う位置で切り落とし、根元から倒してしまいたいという施主さんに、これで数年ほど様子をみて、本当に必要なら根元から行きましょうとお話しさせていただきました。

 そのおりに気がついたのですが、このムクロジという木、折損箇所からの腐食侵入に対して大変な抵抗力をしめす木でした。
 なるほど<無患子>の名の由来がこれであったのか と勝手な解釈をしたりするのですが、長すぎたマツザイノセンチュウの防除空転期間ですっかり松枯れが徹底してしまい、もうヒトクチダケの影さえ見かけなくなったこの上・下松原というこの地域に残された里山、この先いったいどれほどの発見があることか、カシナガキクイを迎え撃つ準備をしつつ、楽しみがますます深まる森でもあります。

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