2017年11月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30    
フォト
無料ブログはココログ

ブログの起点

15年も前の事など

« 生きているうちに読んでおくべき本・・・ って? | トップページ | スッピンの木の器 (ナチュラルエッジの器) »

2009年1月29日 (木)

何が嬉しいのさ?(090201+100515補記)

 ヨーロッパでの海賊や海洋支配帝国の歴史をみれば当たり前の話だと思うんだけど、ヤマや木に登る道具について海のものを調べる ってのは意外性があって面白い と言うひとも、世の中、結構居るみたいだ。

 実際にロープのアイ・スプライス技術の権威(マスター・リガー)はヨットマンだし、長年海水に曝されて網としての強度を保持することの重要性は魚網において切実だというのは誰もが納得する話だろう。

 具体的にロープの場合、安全係数と破断現象に至る確率の関係がロープメーカーによって示されている。 経年劣化や暴露テストの成果についてはクライミング関連メーカーの情報よりもむしろヨット関連商品や魚網製造会社などのデータを参考にしたほうが、ずっと価値ある情報を見出すってこともある。

先日来、あれやこれや細かい安全規格にからんだ話についてブログってきたんだけれど、結局南極、それを知って何が嬉しいのか? って点がちょっと曖昧だったかもしんない。

 んでもってからに・・・

 実は、今朝、偏頭痛とメマイに襲われて半日家内に心配をかけてしまった。

 吐き気と頻発アクビと冷汗と眩暈と。

 数日前の偏頭痛を思い合わせれば、ごく常識的には脳味噌に何か問題が起きているんぢゃないかと心配になる。 
 確かに問題の多い脳味噌ではあるんだけれど・・・って、しばらくほっといて欲しいんだよね。 ひとりオチで余計に落ち込んでしまうから。

 まだまだこれから遊ぼうっていう人生の一番大事なときに(←いつも都合よく、今が一番大事な時期だ と自分に言って聞かせてきたような記憶もないわけではないけど・・・) なんだ面白い人生、もうこれでオシマイかよ・・・ なんて事を本気でぇ~考えたりぃ~したぉ (^^;

思い切って救急車を呼ぼうか、でも、税金を無駄に使わないためにはどうしたらよかんべえか? などと迷ったあげく、家内にたのんで病院に直接電話をかけ助言を得ようとしたのだが、どうも消防署の救急に判断してもらうべし としか答えが返ってこなかった。
 
 なるほど、そうだよね。 ちゃんと訓練をうけた救急が症状をみて担ぎ込む病院を判断する。 そのための指針としてきっと救急ってのはいろんなことを学んでいるんだろう。
うん。 そう信じているから国旗国歌に敬意をはらって税金をはらって生きてきた訳で(^^)

まあ、本当はサッカーを応援したいから国歌をちゃんと歌うんだろ・・・って、 そーゆー鋭すぎる突っ込みは病後の手前、しばらくナシにしといてね ( ^ω^ )

9750_01_500

 安全とかいう話題も、実はそのための指針ってのがどっかにある筈で、ロープであれば破断荷重を知るというのは最低限の一歩に過ぎないよね。

 破断荷重と常用荷重と、その比の逓減率をどの程度にとるべきか という話題を定量的に話そうとすると、これがまた資料に到達するのに結構苦労したりする。

幸い、ドナルド・ブレイヤー( ←怒鳴るどぉ無礼屋ー と覚えてしまった(゚ー゚) )
という人の書いた「アーボリスト・イクイップメント」という本があって、その中に「指針としての」逓減率vs期待故障サイクルの表が掲載されている。

 (改定第2版ではp98に記載)

つまり これによると、ですね
 逓減率6:1で使うなら 1000回
  の落下 静的荷重サイクルに耐えられるロープを想定し、これが
 逓減率3:1で使うと   300回 であぶない
 もしも 2:1で使ったら 100回 でそろそろ・・・
 余裕が50%になると   25回
まだ10%余裕があると思ってると 5回の試技で

 そのロープはアウト!になるかも~  というデータ イメージ が提供されているってわけ。

090201補記 えっと、誤解されては困るんだけど、これって確率的な話のイメージを伝えようとしているだけの話で、金属に繰り返し変形を加えて金属疲労で破壊するという概念とは全然違う話です。 実際、衝撃破断のメカニズムってのは単純な電卓計算で弾きだせるような簡単な話ではないんですよね・・・ 具体的にはロープの伸縮特性とか衝撃時間のモデル化などで計算結果がおおきく違ってきちゃいます。

 この本は随所にOakマンとEucマンとの対話という形でQ&Aやボケと突っ込みみたいなモノを繰り広げているんだけれど、正直、この解説スタイルを愉しむほどの英語能力は持ち合わせていない。
 この狙いは例え話などを取り入れたり突っ込みを無視したりしてわかりやすく厳密度を暗示したりして話をスムーズに進めるためのものだったろうけど、私にとっては ・・・ちょぉっ~と虐効果だったりする (--; んですよね。

 しかし、この本が元になって色々なアーボリスト用具の安全知識が共有されているという事実があるので、読んでしまった本だけれど紹介しておくのもあの世へ出かける前の置き土産になるんぢゃなかろうかと・・・ (o^-^o) ま、そんな所です このブログは。

ちなみに、ロープ強度の低下率は
 アイスプライスした場合      10% ダウン
 もやい結びをしたとき   35~40% ダウン
 固結びをしてしまったら  45~50% ダウン
ハーフヒッチをダブルにしたら   30% ダウンする
という目安・基準(?)も、私はこの本ではじめて知った。

 ロープの選択について、その撚りや構造や材質についての知識もひととおり網羅しているので、クラブ単位とか組合単位で1冊、共同購入しておくのも悪くない本かな~?と思ったりしてま~す。
  本のはなしだから ほんとかな~ なんてのは三上さんの親父ギャグ研究所用にとっといてくださいね♪

をっと忘れてた・・・

 この安全率にかんしては、このブログまだ続き予定があるんよね。

 当然ですが、あってはならない、でも 起こり得る、落下ショック。 この荷重をどう評価するかというのも大事な考察点です。

090201補記 II 

 話が難しくなるのは、ですね ツリークライミングでは落下とかの衝撃を一切加えないことを前提にシステムが組まれる訳ですが、リギングでは逆に、衝撃は加わってしまうものだという前提で使用するロープや金具を選定することになるわけです。

Rigging_op そんな複雑な計算など実際の現場で出来るわけはないんで、過去の無事故・事故の経験の積み重ね(勘ってヤツですね)が重みを持ってくるわけです。
 まあ、それが神話的に一人歩きして中身のない威厳とか権威というものに転化してしまうのが怖いわけですが・・・

 実際には、PC上で動作するリギングソフトウエアなんてのが提供されていますんで やっかいな安全確認計算を事前に幾度も繰り返し練習することができるようになってきてます。 
 http://gear.sherrilltree.com/ → WORK Gear > Books & Multimedia > Rigging Software

普段使い慣れない単位<daN/kp : deca-Newton /  kilo-pounds >などが出てきて面食らうかもしれませんが、質量の単位「kG」と力の単位「kGF」との混同を避ける意味でデカニュートン・キロパウンドってのは使う意味があるワケで、中身はkGFのこと。  kPの「ポンド」ってのはドイツでの慣用なんだそうですけど、これって随分ひどい慣用だと思いますね・・・

 daN ってのはな~んデカ(^^;)

 デカってのは10ってラテン語(だったよな・・・) つまり重力加速度9.8を10として扱ってるだけの話で、円周率3.14を3と扱うというオオモト教祖みたいなヨーロッパの事情ってことです。

 まあ、そのソフトの目的は、使うロープがその荷重と方法とに耐えられるかどうかの判断をする という点だけに集約されています。 つまり、使用ロープの安全使用判断をする それだけが目的のソフトです。 当然、ロープメーカーのデータが基礎になっているので、サムソンなど有名メーカーの製品だけを対象にしてます。

 でも、ちょっと疲れてるんで今日はこの辺で・・・   

 2月1日、この記事について問い合わせを戴き、説明不足部分をわかる範囲で補記しました。
 平成20年5月15日、この記事の daN/kP について説明不足部分を補記しました。

 また読んでねー ( ^ω^ )

« 生きているうちに読んでおくべき本・・・ って? | トップページ | スッピンの木の器 (ナチュラルエッジの器) »

文化・芸術」カテゴリの記事

木を伐る」カテゴリの記事

樹に登る」カテゴリの記事

コメント

看護師の娘に聞きました。手足のしびれが来る前に脳ドッグに行った方がいいとのことです。
 ご自愛ください。
私も先週炭用の楢の木を二時間ほど割ったらなんと3日間握力が戻りませんでした。ジワジワと寄る年波が押し寄せてくるようでよわったものです。

おー、薪割りで汗を流したんですか 羨ましい贅沢ですね ( ^ω^ )
 そうですね、そろそろ脳ドッグの検診を受けてみるつもりです。
 基本的には脳ドッグつきの人間ドッグでの検診って事になりますか。
 確かに言われたとおり、このところ微妙に両上腕の外側に電気が流れているみたいな感じがしてきてるんで・・・ って、マジ やばいっす。

念のため、ごく親しくしているベテランの看護師にも聞いたところ、血圧の高いときに起き勝ちの症状であるとの意見でした。血圧の方はどうでしょうか?

なはは・・・ 流石です。 ちょっと高めで150-90あたり。 朝早いのもそのせいかと思います。
 念のため脳ドッグつきの人間犬・・・ちゃうなドッグぢゃなくてドック、マジに探します。

こんばんわ!先ほどやっと自分の過ちに気付きましたフリップです(汗)。

安全率は破断荷重からWLLを導くものってだけではなく、期待故障サイクル(CTF)の確率の話と密接に結びついている。

リギングシステムをこういう評価すべきなのはわかっていたんですが、カタログに記載されている道具自体のWLLや安全率にもこれが適応される事に気付いていませんでした(汗)。

いや、私はCTFの本質を理解できていなかったんでしょうね。お恥ずかしい限りです。今、CTFの何たるかを理解できたうれしさでいっぱいです。

過ちに気付かせていただいた事、非常に感謝しております!今後ともどうぞよろしくお願い致します!

フリップさん、なんか大袈裟なお話になってしまってますが、肩に力が入りすぎると疲れます(笑)。 もっと気楽にのんびりとしたお付き合いいただければ と思います。

 私の場合はいつも判らなくなったら原理原則まで戻るようにしてきました。 
 とは言え、市販ロープの荷重・伸縮特性カーブを見ることは多いのですが、そのヒステリシス特性にまで言及した資料ってのは皆無かな と思います。
 
  購入したばかりのステーブル・ブレードに過荷重をかけ目の前でロープ色が瞬時に変色したりするドジな経験には事欠きません(catface)が、とにかく一人きりで出来る作業の工夫を重ねております。
 一番の基本は、ターゲット/ワークの重量を予測することだと思います。 
 色々な意味でシェリルの提案しているアーボマスター製リギングソフトってのは手にしてみる価値があると思います。

月光仮免さん、暖かいお言葉ありがとうございます。我ながらちょっとアタフタしすぎてました(汗)。
今後とも様々な形で交流させていただければ幸いです。

リギングの時、ロープ破断までいかなくても作業ミスによる過負荷が器材廃棄をひきおこす恐怖にいつも怯えています;リギングってお金がかかりますよね…

前々から気になっていた、記事内おススメの「アーボリスト・イクイップメント」を早速注文してみました。到着が楽しみです。
「シェリルdeお買い物」の時にリギングソフトもポチってみようと思いまっすhappy01

フリップさんのブログに直接コメントしようかと思ったのですが、ちょっと目立ち杉・・・・のような気がしまして、こちらでこっそりwink
 記事内でお問い合わせのヘリコイル、あまり聞いたことがなかったのですが、末端をボーリンで仕上げたシングルレッグのバルドタンってことのようですね。
→ http://arbtalk.co.uk/forum/climbers-talk/10367-helicoil-friction-hitch-info-help-3.html
 ネットでの情報を過信することは危険だと思いますが、評価の高いテクではなさそうですね。

あわわわsweat01
せっかくズバピタな情報を教えていただいているのに、こちらのコメントにいま気付きました、申し訳ないです(汗)。
そしてありがとうございます!私も今日の夕方くらいに同じような結論に達しました。(もうご覧になっていただいたかもしれませんが、こちらです。)
http://arbor.cocolog-nifty.com/lumberjack/2010/05/helical-hitch-d.html

どのBBSでも「これイイよ!」って言ってるのほとんど花人のRupeさんなんですよねー。使えるヒッチなら色々な方からもっとプッシュがきそうなもんだよなあ…と私は感じていました(笑)
実際に作ってみたんですが、シングルレッグのプルージックよりはマシかもなあ、ホットスポットがない利点を重視するともしかしてブレイクスよりいいのかなあ、でも調整が大変なんだろなあ…というのが感想です。シングルレッグで両効き可能っていう特徴が活きる場面はあるんだろか?とも。

現場で実際に使えるかは別にして、ボーリンでフリクションヒッチが作れるんだ!っていう感動はすごくあったので楽しかったですdeliciousこれからもヘンチクリンなヒッチを収集していこうと思います(笑)。

P.S.
「Arborist Equipiment」届きました。これほんとイイですね!色々あったギモンが随分解消されました。一事業体に一冊…という月光仮免さんのご意見、私も大いに賛成です!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/102810/43893021

この記事へのトラックバック一覧です: 何が嬉しいのさ?(090201+100515補記):

« 生きているうちに読んでおくべき本・・・ って? | トップページ | スッピンの木の器 (ナチュラルエッジの器) »