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2008年10月 9日 (木)

広葉樹でのトラバースって

世の中、教わった知識の範囲では処理しきれない要求が溢れている ってのは別に科学技術や世渡り技術の世界だけの話ではない。
 木渡り技術の世界でも当然、本やマニュアルにならないようなノウハウ・ドゥハウはいっぱいあるわけだが、御多聞にもれず、日本国内でそういう情報がオープンに交換される場ってのは哀しくなるくらいに少ないもんだ。
 んな訳もあって、今朝から今まで、TCIのフォーラムでトラバース時のスローライン回収方法についての会話スレッドと添付YouTube画像をしっかりと勉強させてもらった。

目的は、隣の木とか、ずっと離れた枝にトラバースするためのロープの架け方の探求。

 で・・・ どうもアタマで考える限りでは、これが決定的なアイデアであるような気がしない。 むしろ、あまり繊細な用具をヤマに持ち込むことには多少否定的な感覚がある。

言ってみればこのアイデアは、スロー(TH)ラインにシャトルを乗せて枝まで送り届け、腕木につけたラインを引いて枝先に下がっているパウチをひっ かけ回収するという実に論理的な組み立てのコンセプトで構成されている。  それ自体は西欧の文明らしくカッチリとうみだされた方法論だろうけど、本当に シャトルが必要か? というと、私の考えでは、おそらくそこまでの道具は無用ぢゃないかと思う。
 むしろ単純にスローライン・リトリービング・エイコーンのような達磨形したパウチサイズの木工品に針金加工品をつけたものとか、もっとずっと単純化したものでないと現場的な意味を持たないような気さえする。

 でも、本当のところはわかんない。


Lineretriever_2
 究極のアイデアは、5m先の枝にかけたスローラインをリトリーブする為のフックラインを直接投げてひっかける(笑)

 ま、実際にはそれが難しいから色々なアイデアを練るわけだから、あんましプリミティブなアイデアには価値がないかもしんない。

 次のステップで思いつくのは、直接に5mを投げてフックを引っ掛けるのではなく、すでに投げて枝にかかっているスローラインを利用し、フックを目的のパウチ近傍まで送っておいて、ブランコのようにゆすってからめ引っ掛けさせてパウチを回収すると言う方法。

 左のようにこれを絵にしてみた。

実際にこれを試して結論がでたら私もTCIのフォーラムに投稿してみるつもり。

 TCJの会員でありながらTCIに投稿するってのはちょっと悲しいものがあるけれど、そういう議論の場が用意されているのはTCIだけだという現実があるし、TCJはTCIの一部でもあるので、そのあたりは許される話だろうと思う。 しらないけど(汗)


 それにしても だが、TCJの話とはまるで別の次元のことになるんだけれど、SIGとかUGとかの文化って、どうして日本では陰々として小姑集団のムラ社会的な雰囲気に閉ざされてしまうのだろう? 

 なんで、こういう意見交換の場が明るい場で育たないのだろう? って、そう思うことがいっぱいあった。 ムカシの話だけど。

 きっと中身がそれだけ少ないから、見透かされてしまわないように突っ張っているだけなんぢゃないか なんて思うこともあったよ~な ・・・ 30年とか40年とか、そういったずいぶんムカシの話になるんだけれど。

 今の日本はどうなってるんだろね? 

 これからの日本の若者文化の行く先は?

   ヤマのフクロウには判らない事ばかりだ。

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コメント

いつも実戦的な情報とアイデアを載せて頂いているので、楽しみにしています、スローラインを回収する今回の方法、是非試させてください。

おー、関心を払っていただけたようでなにより嬉しいです。
 TCIのフォーラムでも肯定的な反応がありました。
 ただ、スローバッグを2つ使うのではなく、1つはグラッペル(イカリ形した金具)を使うと良いYO という提案もありました。  ズケズケ批判もするけれど、目的は相互の研鑽。 やはり海外のフォーラムってのはマインドが開かれているなあと感じてしまいました。
 

今回の方法を、少しアレンジして実証してみました、ブログにアップしたので、よかったら見に来てくださいhttp://blogs.yahoo.co.jp/mqhxf872
これは使えます!

山仕事さん、さきほどそちらのブログに以下の投稿をしてきました。 
---
ど~も(^^)
 なんか良い雰囲気っすねぇ~

 ビナを使うことで引き解け結びで送るアンカーフック操作の信頼度が向上しますね。 グッドアイデアです!

 樹上作業では妨害する枝が多いので適用可能条件を見極める必要がありますけど、広葉樹の細かい芽があまり多くない枝ではうまくいきますね。
 TCIのフォーラムに続報として投稿しましょうよ。 
 あ、でも、山仕事さんのハンドルネームをどうすっか 迷いますですね。 
とりあえず「オイラの友達が」という言い方でこのブログアドレスを紹介しちゃおかと思いますが、どうでしょうか?
---
なんか、日本でも向こうの連中に負けないフォーラムを作れるかも(汗)
 でき杉さんが関係してる「ITM」にも山仕事さんのブログ紹介しちゃいますね。
 仕事の能率をあげる上で、本当に大事なのはこういう小技なんだ って事が伝わるといいですね。

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