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15年も前の事など

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2008年8月15日 (金)

リギング作業の目的って?(補記 080820)

このところ、極端に傾いて育ってしまったソロの樹との付き合いが続いている。
 傾いて育ってしまった理由は簡単に推論できることが多い。 曰く、道路開削による日照の偏り、曰く、競合する強勢樹による日照遮断環境への適応 などなど。
 ただ、簡単に推測できないのは、その傾いた樹の今後の育成に問題が起きるか起きないかという判断。
 特にソロの老大木は、風倒してしまった実例が近隣に目立つ。  だから余計に心配になる。 風倒の原因はもちろん風なのだが、実際に倒れた樹をみれば例外なく腐れ痛んだ根が痛々しくむき出しになっている。
 腐食の進みかたや原因菌などに共通性を見出すほどに症例を多く観察しているわけではないのだが、やはり風に限らず、倒木となる木の多くは極端に傾いたまま育ってしまったものが多いように思う。
 その傾きが道路や墓地・墓石を直撃するコースにある実例のいかに多いことか。
 聞くところでは、将来にその樹の成長のある事を計らず、自宅間際に植え育てたあげく気づいたころにはその落とす枝で屋根を壊される迂闊 というものもあるという。 
 先日のヤマ作業では、以前から幾度かに分けて大枝を下ろしておいた墓地直前の傾斜ソロの伐倒作業に決着をつけることにした。
386
 きっかけは、以前と同様、その材を有効に活用できる木工作家さんから出材の打診があったため。

 だから、今回はその木工作家(さんで樵)さんに伐採の応援をお願いした。

 無意味に伐りたくはない樹だが、伐らなければいつかは破綻する、そういう性格の樹というものが ♪時に心を寒くする♪ なーんちって、今は真夏だからね 本当に寒くなるわけは無いんだけどね・・・ 

 有効活用できるのであれば、伐採理由に一定の納得がゆく。

388  朝から設定にとりかかり 残りの大枝を下ろしたのが昼ごろ。

墓石との位置関係がわかりにくいと指摘を受けたので、8月18日、現場の写真を2枚追加した。 墓石側からソロを見る角度の写真のほうがソロの傾斜を理解しやすいかも知れない。

 このときには、同時に幹の伐倒用の設定をも済ませておいたのだが、隣接する檜に設定したトップアンカーを回収しなおしたり、万一の時の為の予防ロープを追加しなおしたりして、なんと木工作家さんの車に玉切りした短コロを積み込み終えたのは、夕刻6時を回ってしまっていた。

387

 忘れてたけど、作家さんが到着したのが約束どおりの午後1時。 ちょうどこの大枝を吊って下ろしている最中だった。

 そのあと、2時から雷鳴が鳴り響いて雨が降り始め、濡れてはこまるDRTロープをあわてて回収。 カメレオンに掛け直して雨の降り止むのを待ったりしていたので、実質、作業の開始は午後3時ということになってしまっていた。

 

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まあ、そのくらい手間がかかる、急傾斜で墓石に倒れ掛かかっていた距離のない太いソロだったということなのだが、写真に残すと案外に迫力がない。 幸い、こんなブログでもちゃんと読んでくれる人が居そうなので、とりあえず今日はその記録を残し、覚えていることをなるべく書き留めようと思った。

 相変わらずの写真オンリーブログだけれど、芸がないなあとおもいつつも、このまんま掲載しておく。

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 今こと細かく説明を入れる時間はなさそうなので、あとでポツリポツリと書き加えることになるかもしれない。

 そこんとこ(←どこんとこだ?) よろしく!

 今回の作業で特記しておきたい点は、まあ、以前から心がけていることではあるけれど、広葉樹の枝ぶりをツリークライミングで大枝整理し、チル牽きでツルによる方向決めをしたにしてもそこには限度があることから、杉檜でのような単純な作業から一歩出た管理をしていること。

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 つまり、この現場の状況で利用可能な隣接檜の12~4m点に、倒壊時の中心軸を設定し、ターゲットの頭を抑えておく。

  ここで使ったロープは以前の同様作業で縒りが伸び切ってしまった中古の訳ありクレモナ12mm。 
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 当然、強度はアテにならない。
 新品で1.2トン破断ということだが、 こうなってしまったロープに任せられる範囲なんて200kG程度を超えるかどうかということではないかと思う。
 あとはいつ切れてもおかしくない とにかく、データの無い世界のはなし。

 ただ、倒れる樹は基本的に根元が地面についている。

 ということは、荷重の大半は切り株にかかっていて、ロープが受け持つ力は、墓石を破壊する自生の方向から120度振った無害の方向へと変えるモーメントの役割を果たしてくれさえすればよい。   

394   チル牽きの鋼索はソロの幹にネクタイ掛けした別のダブルにした12mmクレモナをダブルエイトで終端を結びフックした。

 回転中心点は、隣の檜の見あげる高さに台づけしたシャックルから送り、もしロープが破断しなかった場合に備えて根元に台づけしたポータラップで伸長できるようにしておいた。
 この仕掛けは、将来、アムスチールなどの鋼索並み強度のロープを入手したときおおいに活用できるはず。  

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 このブルーシートは墓石の階段にかけてある。
 つまり、樹との間隔は1m未満という状況で、覆いかぶさった樹の大枝は墓石の反対側まで延びている。

398  
 思いもかけず昨夜、ネット上の別の場でコメントやレスを貰う事のある yama さんから、下写真の説明での裂け防止についていくつかのコメントを貰った。
 この左の、チョーク書きした根まわりの写真が、いただいたコメントへのレスになるかと思い(コメント返しでは写真を掲載できない)、後出しジャンケンよろしく資料追加をしてみた(^^)。
 いただいた指摘にあるとおり、受けの角度を90度近くにとったハスクテキスト風の伐採をしたのだが、同時にいただいた指摘にある「高さについての配慮」には受け追い同一面にした正確なツル作成の魅力もさることながら、チル牽きで倒壊管理するときの初動角度で、ツル側面の繊維ハガレ過程の粘りを期待して段差をつけておいた。 この写真がそれらのイメージの説明になるかと思う。

402   ツルは、扇形に作成、裂け防止ロープを巻いておいたが、芯抜けを防止する絶対的な手立てはない。

 伐採実行時には、隣の檜の回転中心から引いた補助ロープが、倒れるソロの頭を抑えて振ってくれたあと、ツルが完全に切れたときに根元がころがりはじめ、補助ロープに全荷重がかかって、中古12mmクレモナは見事に引きちぎれた。

 写真にあるのはこのときの切り株にのこった芯抜け(引き抜け)状態。
 事故が一番多いのは、この芯抜けから派生する状況であると聞く。
  

406

 結果としてはいつものとおり、狙いどおりの位置に落としたのだが、こういう枝が回転しながら落ちるとき、近場の樹の陰に退避してチルを牽いている人たちを、倒れた広葉樹の枝が回転して叩き殺すことがあると聞く。

そういう事例での、参考になる事故資料を探しているが、無ければ自分で作れ ってものではないように思う。 やはり災害レポートを丹念に読み自分なりに解釈するしかないかも知れない。  ま、いまここで文句いってもあまり意味がないか。

今日は帰宅後、MS200のスプロケットを交換した。

ピストンをロックするのにてこずり、プラグ穴からロープを押し込んで処理したが、その切れ端をピンセットで取り出すのに1時間もかけてしまった。

購入しておいたはずの、あのボクのピストンロック工具、どこにいってしまったんでしょうねぇ(←少年時代からのパクリです しゅみまっせん)

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コメント

危険作業や起こりうる事故の可能性についての教育は製造現場でも似たようなことが言えますね、私も今の現場で恐ろしくなる玉掛け作業を見て、「良く今まで死人が出なかった!」とゾッとしました!もちろん信条は無事故無災害です。機械が壊れても人の命が一番と思い、切り傷擦り傷ひとつ無い職場にしたいですね。
決まりきった作業の指導書は有っても、何故そのように決めたのかを充分に解説していないから勝手に都合の良いやり方で覚えたりしてるケースが多いと思います。

>ピストンをロックするのにてこずり・・
私は羽根車にウエスを巻きつけて対処していますが、今まであまり不便とは思っていないのでお奨めです(^。^)

お盆もあけて、暑さのピークも過ぎますね。 いよいよこれから東北が熱くなる季節。 東日本大会で佐藤さんたちと逢いまみえ大いに語りかつ呑み明かすイベントが近づきつつありますwink

 ご指摘のとおり、玉掛けは基本中の基本ですね。 比較的純粋モデル化して解説が可能な領域ですから、林業の基本訓練でもチェンソー取り扱いよりも玉掛け講習受講を義務づけたほうがいいかも知れないと思うことが多いです。
 ただ安全教育に関して感じるのは、根本理念が間違っていやしないかという事だったりしてます。
 テキストを絶対視して、そこに正解を記述すること、解説を精細にすることを目的にしたりしたら、その技術は記述者の能力で切られてしまいますから。
 ま、都会退職組の爺さんたちが集まったNPOあたりでは、そういう危ない事には最初から近寄らないのだ! という方針を堅持して、鉛筆を削れない森林ボランティアに進化している事例もあるようです。
 そういう連中が役所あたりで発言力を発揮したりするから、世の中ってのは厄介になるんですかね~。
 某NPOに参加していた頃の話ですが、伐採作業の安全基準づくりがいつまで経ってもガイドラインさえ出てこないという状況が生まてましたね(笑)、まあ、ある種の基準製作側の傲慢さ とも言えるのかな。
 基本的に技術ってのは人だと思います。 絶えず現実に直面し柔軟に対応をとる現場の人の訓練で、どのように問題を再発見させるか という視点がず~っと欠落してきたのではないか gawk と思うことが多いんですね。
 特に林業では2つと同じ現場や樹なんてものがないところで、ほとんど担当個人の判断で作業を行うわけですから、樹の切り方を教えたら同時に失敗したときの例をみせて考えさせるという方法をとるべきなんぢゃないかと思いますね。
 なるべく、私のブログが失敗事例の宝庫にならんように気をつけたいと思います(^^)

>ピストンをロックするのにてこずり・・
MS200だと、専用のプラスチックの棒が付いていると思います。
専用工具とか使う場合は、手回しですね!!
僕の場合、12Vのインパクト数回で緩みました。
(この場合は、ピストンをロックしては、いけません!!)
機種によっては、スターターカバーを外さないと、リコイル部分のツメが折れます。

youkiさん、インパクトを使うとピストンロックしないで済むんですか! う~ん、知らなかった。
 知らなかったのはそれだけぢゃなくって・・・ですね、クラッチ部の取り付けネジが逆ネジになってるって事も知らないで、ネジをゆるめるつもりで(反時計まわり)に力いっぱい頑張ってしまってたりしましたcoldsweats01
 いやぁ~、知らないって、ほんとに怖い事なんですね・・・ 
いつも教えていただいてばかりですが、これからもいっぱいおせーてくださいhappy01

インパクト使う場合、プラグを付けたまま、時計周り
方向にガガ、ガガ位で緩むかな?(僕には2~3回でした)
イージースタートになってからは、圧縮が少し弱くなっていますが、大丈夫でした。
(強く締まっている場合は、苦労するかも)
ハスクは、多分、スターターカバー外さないと何処か壊れるかも、しれません。(構造上)
勿論、スチールもスターターカバーは外した方がいいです。(たまには、掃除も必要かなと思います。)

 こんばんはー。初コメになります、yamaで~す。出来杉さんのところではお世話になっております。月光仮免さんの、熱意と行動力と博覧多識、そして探究心にはいつも驚かされています。

 そうですねー。広葉樹は引張アテだから、針葉樹(圧縮アテ)と違い、“傾き”に強くて、寝ても一向に起きては来ずに、傾斜したまま成長しちゃいますよね。針葉樹は幹を弓なりにして起きたがるんですが・・・・

> ツルは、扇形に作成、裂け防止ロープを巻いておいたが、芯抜けを防止する絶対的な手立てはない。

 芯抜けを防止するなら、一番コワイ中心を無くしちゃう。つまり、突っ込み切りで抜いて、ツルの両端残しでどうでしょう、金曜どうでショウ。
さらに、ツルが思いっきり折り曲げられてから張力が掛かれば、芯抜けが緩和されるので、受け口60度でどうでしょう、水曜どうでショウ。(しつこくてスミマセン)
ツルが両端のみという事は、それだけが頼りですので、ツルの高さゼロでどうでしょう。(高さが無い方が、実は正確にツルが作成でき、また正確に機能したりすると言われている様です。私はこの説の信者です)

 尚、写真からは距離感がつかめないのですが、右手のヒノキが枝が少な目で、吊るし伐りをするのには便利そうに見受けられますが・・・・
広葉樹の吊るし伐りは面倒ですが、吊るしの安全性に魅せられると“得意技化”して癖になりそうです。私の場合はそうでした。
支え木の方を全くの無傷で残せないのが難点ですが。

youki さん、スターターロープのカバー外すの やってませんでした。 MS200のリコイルの爪、確かにプラスチックの小さい部品がクリップ止めしてあるんで、壊れたらえらいこってす。
 参考になる指摘、有難うございました。 いつも。あとになってから知って驚くことの多い木挽屋だったりしますcoldsweats02

yama さん! でき杉さんの所では幾度も教えていただき有難うございます。
 エレキの世界で自営の設計商売やってきた人間が、隠居をきめこんで最初に緑の世界に入るとき、1年の座学講習をうけてアテのことも学びました。 広葉樹で実際にアテがはっきり目に見える樹種というと、私のところでは榎だけになるようです。 アテのことなどすっかり忘れていました。 まったく年寄りの座学なんてのはアテにならない・・・です ♪ちゃんちゃん♪
 実際に幾度も見ている光景ですが、広葉樹を切り倒したとき、主幹が地面を叩く過程で全体が回転をおこして周囲に枝を叩きつけることから 予め坊主にしてしまわないと危険だということがわかりますね。 まあ、それがきっかけでツリークライミングをするようになったんですけど・・・
 杉檜の根曲がり材で彫刻することが多いのですが、アテ材ってのは器に作るとほかの部分より材の質がスカっぽくなっているような印象を持っています。 本当はそういう材も売れるといいんでしょうが、加工する観点からみるとやはり不利な部分になってしまってますね。
 ご指摘いただいた受け角度については後だしジャンケン(笑)でチョーク書きしたときの写真を追加しておきました。 受け追いツライチにする方法でのツルの正確さも大切なんですが、この伐採では、おそらくツルはあまりもたないだろうという予測で、墓石破壊方向を回避することに全精力を傾けた感じです。 追加した本文は色分けした小さい文字で書いたんですが、ツルの剥離過程でアタマを振り切れれば良い という狙いがあって、あえて段差をつけたままにしてみました。
 針葉樹の伐採では芯をよく切っていますが、広葉樹ではケヤキのときだけしかやってきていませんでした。 すこし研究してみたいと思います。
 写真だけではわかりにくいんですが、今回抜けた部分は一番太く残した墓石反対側のツルでした。 よく効いた結果だとは思いますが、この部分が材の傷にもなりますのでモッタイナイという感じもしてますです。
 ご指摘にある右の檜にはSRTの黒い色のロープをかけておいて伐採ソロに仕掛けた赤色ロープのDRTとの間で幾度か空中往復して設定を行っています。
 実をいうと、今日現在、この檜の14m点に仕掛けたスリングとシャックルを回収していないままだったりしてます(汗)
 なんせ毎日がクソ暑いもんで・・・smile

えー、本業も8月、三つ目の「やま」を越えて、ほんのちょっと一息です。今週後半から四つ目の「やま」がひかえています(-。-;)

さて、リギング連載第2回、興味深く拝読させていただいております。さらに、過去ログも丹念に拝読させていただいてます。過去ログも含めて読み進むうちに、もっと「樹木」についての知識が必要だなと感じ始めました。

当初、家の前にある邪魔な枝を剪定したい、という発想から始まって樹木や森林のことについての勉強したいという(勉強ぎらいの)自分がちょっと不思議な感じです。

勉強のテキストということでさっそく「樹木学」なる本をアマゾンでゲットし読み始めましたが、これ、なかなかおもしろそうです。
また、林業に関する団体がけっこうたくさんあるんですね。(社)全国林業・・・とか(財)・・・林業公社とか、そのなかで20日間ほどの講習(林業就業支援講習生募集)があったので「受けさせてくれ」と電話しましたが、断られました。しょうがないので、「チェーンソー講習会」はOKなので参加してみます。20年来、我流のチェーンソー使いを勉強し直してみます。

おかげさまで、またあらたな世界が広がりそうで楽しみなってきました(^o^)

はんくまさん、私の独断と偏見のブログ、特に連載という意図は無いのでテキトウに肩の力抜いてみてやってください。coldsweats01
 あの樹木学という本はどうも森林インストラクター系座学のイメージが強くてまだ購入していませんでした。 言われてみると なんかこう、面白そうですね。
 でも、まだ今の私にはTCJのジリさんが書いた 「読む」植物図鑑 シリーズ が手軽で面白い本という感じです。 取り上げている樹種に注文つけたくなることもありますが(笑)

 そんな怠け者の事ゆへ、「学」が付くような本はなるべく敬遠して読まない(汗)わけですが、比較的わかりやすかったかなと思ったのは緑化樹木腐朽病害ハンドブック と 最新・樹木医の手引き でした。
 ただ、これらの書籍は読みものでなく、むしろ事典・座右の書という重みがあるように感じます。
 私も、実行力と洞察力の両方をバランスしながら身につけていきたいものと思います。

 おわー!高速レスポンス。ブロガーの鏡ですねぇ。拝読・・・・

 下切りのナナメ切り上げも行われて90度ですか(コレ大変なんですよね、スパイクが使える状態までが特に)
それでも抜けちゃったのならば、やはり木の繊維が強かったのでしょう。

 余談ですが(ご存知でしょうけれど)、最後の悪あがきで「なにくそっ、耐えてやるー」と抵抗する辺材や樹皮が伐倒方向を狂わせる事があります。その時は「根張切り」みたいにして、ツル部分の外側を落としておくという手段をとりますよね。
 今回の様な偏心木の横倒しでは、ヒカエ( > 倒壊時の中心軸を設定し、ターゲットの頭を抑えておく。)の信頼性が十分でない限り、この両端落としは怖くて出来ないでしょう、普通の人は。私もやらないdespair

> 伐採実行時には、隣の檜の回転中心から引いた補助ロープが、倒れるソロの頭を抑えて振ってくれたあと、ツルが完全に切れたときに根元がころがりはじめ、補助ロープに全荷重がかかって、中古12mmクレモナは見事に引きちぎれた。

 ベストの次くらいにいいタイミングで切れましたね。私が考えるベストタイミングは、伐倒ラインに重心が乗った瞬間です。
自然切断では無理です。では、どうするのかと申しますと、
解放する時期を指示して「補助者に確保していてもらう」という戦法です。

 これに限らず偏心木の横倒しには、人が大勢いた方が有利ですね。
チルホールはチカラの道具で速さの道具ではありません。チルのワイヤーがたるんだ瞬間って緊張するでしょう。(チルの緊張と人の緊張は反比例。yamaの法則、な~んてネ)
そこで、この瞬間以降、つまり軽くなった時から人が引いてくれたらなぁ、と思うわけです。(直引き危険、要プーリーで方向転換)で、チル&手引き併用。人海戦術バンザーイ!wink

 それと、伐根を拝見すると、伐倒ラインに重心をいち早く乗せるべく、ツルの片側切断(ツル幅を変えて方向規制の極致技)を実施された様に見えますが「真っ直ぐな立木で、架からずに倒せる木」以外ではあまり活用されない方が安心です、経験上。
typhoon残されたツルを軸として回転してしまったり、バーが食われる事がありますので。
 幹の中心線に平行に辺材の繊維が走っている限り、ツルの幅は読み通りですが、繊維がツイストしていると、ツル幅は読みとかなり異なりますので、高さをとる時にはご注意下さい。
「おっ、おっ、おーーーっ。coldsweats02何て所へ倒れようとするんだぁ~」という事態の後、伐根を見て「あれま、ネジれてらー。このヒネクレモノめ」という事もありました。

一番のヒネクレモノ。それは・・私。失礼いたしました。shock

yamaさん、やっぱしプロなんですね?
毎回いただくコメントがみな納得できる話ばかりです。
 今回のソロ伐採は重心傾斜に対し伐倒方向を120度ほど振る処理でしたので、木を起こしている過程でのツル切れが一番心配でした。 一応、ヤは使いましたけれど、実際に樹を起こしたのはチルホールでの牽引とアタマを吊っているロープとがつくる三角形でした。
 私も伐採初めてという人に教えるときは詳細に注意をするんですが、ロープやチルで牽いて有効なのはほんのわずかな初動角度範囲だけで、そこから先はツルが利いていれば枝とツルで決まる動き、そしてツルや掛かりが切れた時点以後の動きは地球が決めるんだと(笑)
 実際に樹が動き始めると、チル引き作業は樹に追いつきませんので、ツルに不安がある今回のような例ではアタマを抑える設定は必然になるように思います。

 今回のソロで再び採用した頭吊りの方法は、上の段階での、ツルで決まる動き の拡張版になっているわけです。 
前回のソロ伐採
http://pabllo.cocolog-nifty.com/kobikiya/2008/06/post_be7f.html

では、これを2方向からのロープ掛けをやったため、ツルを切っても樹が安定してしまい、倒しきるために根元を滑らせる という危険な作業を必然にしてしまいました。
 このときの2本掛けの理由は、公道上に倒さないためということで適当なロープを緩めるという作業ができなかったという点にあるんですが、設定にもっと精密な配慮をすれば、もしかしたら回避できた内容だったかな とも思います。
 斧目を入れるとか根張りを切る処理は仰るとおり最後まで安定した方向制御をする上では欠かせないと思いますが、傾斜地では伐採される幹の元にワイヤーをかけて滑落防止に気を配ることもありますね。 ただ、これは実作業がやりにくくなることもあるんで方向や高さに工夫が必要になりますね。

 yamaさんからのコメントを読んでつくづく羨ましいと思ったのは人海戦術万歳というメッセージ。 たしかに人海戦術というのは凄いものですが、危険の意味を理解している仲間であればともかく、都会人ばかりの環境での人海戦術は余計に危険を膨らませるような気もしたりします。

 伐採作業で、理想的かつ実際的なモデルケースを描くところまで行ってませんが、そのうちに絵解きブログを書いてみたいと思っています。 yamaさんがお付き合いくだされば心強いものがあります。 よろしく! lovely

山を降りましたよ~暫くの積りですが・・・。
ブログ、指を咥えて観てますよ~。医者からは、登山は絶対ダメ、車の運転は30分で小休止を取れとの指導中です。今、MRI検査を受け、”ブロック注射”なる脊髄に薬を入れる治療中です。
 でも、元気はありますよ。近場のボランテイアは頻繁に参加してます。本題ですが~
ブログ記載の某NPOのPicasaの写真が沢山UPされてます。でも、前回同様何の指示も来ませんが・・・HPに反映しますかね~。後で何かの修正が入ると面倒なので考慮中ですが・・・約束の”メール指示”はズボラで放ってあるだけでしょうね。私が明日は時間が取れそうなのでメンテしょうと思ってますが。
 でもこの頃、再度”腹の虫”が動き出しまして、”魅力の無い、スローガン倒れ、官官的”な団体所属は今年一杯かな~。ご近所のNPOは最近毎日の様に参加中です。今日は、”パソコン講座”のサポート要員です・・・パソコン音痴の私がですよ~・・・ゾッとするでしょうwobbly。本来は”山が好き”ですですから、”個別の山作業”はは是非に参加しようと思ってますが・・・暫くの猶予を下さい。

なんと、山仙人さんが医者からヤマを禁止されたですと? あだだ・・・ そりは辛いですね。
 幸いおとなしく医者の言うことに従って治療に専念されている由、その分であれば年明けあたりには多少のヤマ歩きにはOKの許可がでるんぢゃありませんかしら。 とにかく、人生、辛抱だ! って誰かの台詞にありましたよね。
 某NPOのHPについてはちっとも気づきませんでした。
 あのクラブも以前に比較してずいぶんと変わってきていると思いますよ。 森サポの会議室で救急介護の講習を提案したとき、昔からの理事さんたちは反対したけれど、K専務は積極的に肯定的反応をしてくれました。
 今回の講習実施はその表れかとも思います。
 ところで、この19日に、ずぅ~っと家内から反対されてきた刈払機の安全講習、とうとう受講してしまいました。
 とにかく、近隣の農用林(里山)で除草剤の使用が頻繁です。 手が無いために薬剤散布という現実なのであれば、刈払い機作業で代替してなんとかしたいものだというのが切っ掛けです。
 安全教育内容には全く新鮮味がありませんでしたし、技術的な内容はほとんどゼロ という組み立てでしたが、そもそもその程度の水準から始めないといけないという業界の実情があるのか とも感じました。 役所の側にも辛いものがあるんぢゃないかと思いますです。

 HPのことは仙人さんや沢田さんにお任せして、私は偏芯広葉樹の伐採技術や幹・枝に傷をつけないクライミング技術の習得に挑戦していきますんで、そこんところ、なにぶんよろしくwinkお願いします。

Res.カキコの時間がなかなかとれなくてスミマセン。

> yamaさん、やっぱしプロなんですね?

 え~と、経験は似非プロで、理論は似非素人です。(“えせ”って難読漢字だったんですねthink) そのココロは・・・

 エレキの世界にいらっしゃった月光仮免さんなら御理解いただけると思いますが、研究開発の世界では「カタチにしてナンボ。論文や書物にしてナンボ」ですよね。
林業界の実践者(現場)には、この様な考え方をする人々が少なく、雑誌原稿といえば取材、書物といえばゴーストライター頼り、よって、論理に強い素人さんが経験を重ねた時“速さ”以外は、プロは素人に完敗するでしょう。
 そんなプロらしいプロにはなりたくないので、似非プロというわけです。
この長~いコメントをお読みになっているプロは共感してくれるに違いないと思うのですが。

> そのうちに絵解きブログを書いてみたいと思っています。

 それはイイですねー! プロが出来ないプロダクツ(産物)を残すという課題に挑んでいただける勇気に、私は“パチパチパチ”(カラビナのゲートの音じゃなく、paper拍手です)

yamaさん、毎度ど~もr-mark です。 
 4年くらい前にハスクのチェンソー教本やスチールのVTRテープで伐採の基本形を知りましたが、彼らの論理はあくまで「チェンソー取り扱い」にフォーカスしてますから、追いツル切りなどのチェンソーワークそれ自体は解説しても、その適用状況についての考察は皆無という状況でした。
 しかし、ハスクのフォレストデモなどのDVDを入手してみると、やはり面授の現場では一歩踏み込んだ講義ができている訳で、文字メディアの限界であるにせよ、文書化作業の手抜きであるにせよ、現存マニュアルの限界みたいなもの を感じました。

 完全に方向が決まっているような傾斜木を、そのままの方向に倒すとき、樹種とその重量との判断で裂けの予測を行って追いツル切りをすることは極く普通の判断になると思うんですが、曲がりくねって傾いた広葉樹を重力方向と違う方向に倒すとき追いツルというのは考え難いですね。
 まだ私の考えている水準の絵解きってのはその程度の話ばかりです。
 中・小径木をフェリングレバーで木起こしをして倒すような場合に、どの程度までツルが耐えるかの判断はそれこそ経験を積んだプロでなければ難しい話になりますね。
 以前、2月のコナラの小径木でその判断に迷ったままで伐採作業を行い、予想外の、2mの高さまでの裂けを経験しました。
 以来、少しでも迷いがある状況では裂け対策のロープ巻きを自分に課していますが、これで100%対策になっているかどうかの確信をもてる経験は積んでいません。
 その程度の理解でプロのプロダクツbleahに挑戦する ってのは多少ナマイキかなーと思いますが、とりあえず、無いものについては作ってみてから叩く という習慣がこれまでの技術屋生活から身に染み込んでしまってますんで、気長にお付き合いいただければ幸いです。
(一部文言訂正 080825 13:50)

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