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2008年7月 7日 (月)

落葉松の林に入りて

白秋が落葉松を詩に描いた季節はたぶん冬のはじまりのころの事だっただろう。 なんともセンチメンタルな直向きさを漂わせる詩だったが、子供のころから名前と姿だけを知っていて、本当の材としての面にはまるで無知のままでいた。

 先週の土日、つまり昨日と一昨日、八ヶ岳山麓のエコラの森での彫刻遊びに誘われ、ついでにボランティアで枝下ろしをするという話に乗ったのは若気の(汗)至り ・・・ というものだった ・・・ かな。

Dscf0128  実際には持参したチェンソーが3台そろって片っ端からエンジンが掛からなくなるという不思議なトラブルに見舞われ、1泊2日の予定がノッケからつまづき、とうとう初日で本格的なチェンソーアートの製作は諦める・・・という次第になった。
 現地で合流した山梨の久保田さんやマインドさんは一向に支障なく彫刻に興じているのをみて、かなり落ち込んでしまいそうになった。
 まあ、落葉松の木に登るほうにも十分に関心はあったので、それなりの収穫も得ることができたのは ラッキーってもん・・・ だった ・・・ かな(笑)。

Dscf0135  落葉松で驚いたのはその枝の弱さだった。 杉も枝が弱い樹だけれど、それに輪をかけたように枝が弱い。 直径4cm程度の太さのある枝が70kG程度の荷重に耐えられないという特質は、実際に登って枝を切り落とすときにもツルの利かない性格として強く印象に残った。

 依頼された内容に細かくは触れないが、ながらく藪であった所を切り開いたばかりという状況でやたらに蔓・蔦・茨を全身に絡みつかせた落葉松。 登 高手段として私の技術ではDRTの設定は到底できないと諦め、2本のロープを別々の枝にかけ正副SRTとし、片側にアセンダー+IDディセンダのヨーヨーシステムを組み、もう一本のロープにはエイト環をセットして保険とし、さらに手鋸を使う段階ではフリップラインを幹にまわす設定をして処理するようにした。  登高時のロープの管理にはかなり面倒な手間がかかるけれど、安全の確保にはこの方法しか思いつかなかった。

 あらかじめ下ろす枝の先端にはクレモナロープをチョークにかけて45度以上の角度で幹から吊るよう仕掛け、ランニングエンドをポータラップで引く ようにしておいたので、枝を切り離した段階で枝先は無処置状態の位置よりも上に移動することになる。 無論、幹に設定したロープアンカー点からコンパスで 円弧を描く形でワーキングエンド点が降りて来るわけだ。 だから、吊り上げるロープにはフィドル5倍力滑車で体重分の牽引をかけておく。 つまり 300kGでの吊り上げ。
 更に、切断時には頭を吊っただけのままでは枝全体が不安定な動きをするので、あらかじめ枝元もスリングでゆるく幹に引いて端を引き解けとしておいた。
 この結果として、切り下ろした枝は真下の電話線や電燈線にはノータッチで横に振れて下ろすことができるようにしてある。
 幸い、同行のマインドさんが頼みもしないのにグラウンドワーカー役を買って出てくれ、枝先の牽引処理もお願いすることができた。

 設定ミスのやり直しなど、やたらに能率の悪い作業だったが、最低限度の大枝下ろしは処置できたのでまずは善しとしておくべ。

 まだ知らない樹種としてモミやカエデなど、ほかにもいっぱいあるけれど、信州の代表的な樹の落葉松を彫り、登り、枝下ろしまでやれたのは良い経験になった。

帰路の車中で、ふと白秋の詩が口をついてでた

   世の中よ、あはれなりけり。
   常なれどうれしかりけり。
   山川に山がはの音、  
   からまつにからまつのかぜ。

懐かしいな。 中学生のころ覚え、もうとっくに忘れてしまっていた筈のこの詩、数ヶ月前に北海道の木霊さんのブログへのレスで思い出していたんだけれど、やっぱし懐かしい。

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コメント

>チェンソーが3台そろって片っ端からエンジンが・・・
修理上がりのMS260も調子悪かったですか?

青い森の講習会でも、始動しないチェンソーが有りましたが、派手にカブっていたので、手持ちのプラグと交換しましたが、少し不調でした。
私の、MS200は大体よくなったかな?と言う状態です。(最近あまり使う機会が無い為、判断が微妙)

道具は、調子悪いと、ストレスが溜まりますので、完治される事を祈ります。

youkiさん、MS260を使うような太さの材ではなかったんで すっかり忘れてました(汗
 まるで始動できなくなったのはハスク262で、これはもしかしたら電気系が不安定なのかも とマインドさんに診断されちゃいました(←一番最初は動いていたんで)。
 MS200はアウト・・・でした。 あとゼノアの3200も黙り込んでしまって・・・
 支払いばかりどんどん増えてしまうのが怖いんで、帰宅してからまだどれもいじってなかったりして(笑)
 明日にでも火の気のない広い場所に持っていって、プラグはずしてスターターロープを引いて燃料系統をじっくり観察してみます。
ホント、道具の調子が悪いのは気分よくないですよね。

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