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2008年4月13日 (日)

定格逓減率

大昔、と言っても、まだ恐竜がその辺りを闊歩していたころ とまでは遡らない程度の昔、専攻が重電系でありながら専門の本道を踏み外し、NFB理論の延長線上のはなしで家電系の企業にお世話になった事があった。
 その会社で、製品設計にあたって 時代の新常識として「MTBF」なる言葉がしきりに議論された時代があった。  たしか、単位はフィットFIT。 
 つまり、平均故障間時間 MeanTimeBetweenFailure=MTBF で MTBF = 稼働時間の総和 / 故障回数だった。
 FITっちゅうのは確か10億時間に1発故障するような部品の信頼性を1フィットとする ってのが定義だったよーな記憶があるけど、・・・細かいことはみな忘れてたことを忘れて思いつくままにKB叩いていたら、どんどんつまんない話の展開になってしまった(汗)

 ただ覚えているのは、例えば1ワット定格の抵抗器に1ワットの電力を食わせる設計をしたら上司からぶん殴られるか 昼食の食堂で工程の女の子たちからクスクス笑いをされちまう・・・ という程度のこと。
 信頼性とか安全率とかいうのは全て確率の世界の話、つまり空想世界の話なんだけど、それが現実に適用されると色々な実体を持つようになる。
 就職したてで独りっきり、いきなり当時の最先端、日本橋室町に設置されてたIBM360-J75でモンテカルロなどの確率計算をFortranIV(!)で組むような、仕事を任されたりもした。 これも全ては製品品質の向上のため。 
 無論、部品はその製法によって性格が違うから、なんでもかんでも逓減して使えば信頼性が上がるかというと、逆に却って問題を起こしてしまうコンデンサーのようなものもある。
 当時は国産のTVの寿命がやたらに長くなって売り上げが伸び悩み、過剰品質論なども取りざたされ、全商品の信頼性設計を見直すという動きもあった。
 だが、印象に残っているのは、そうした見直しの結果、MTBFを厳密に計算した新規設計の製品が世に出たとたんに故障修理の大波が押し寄せ、ラインが稼動できなくなりそうになってしまうという結末もあったってこと。

  あ、これはオイラの仕事とは無関係、別の事業部でおきた事の事例研究でのハナシだかんね。 誤解しないよー そこんとこ、よろしく。

って、なんでこんな事を書いているかってえと、今日は雨だから。  本当につまんない話に付き合って貰って、つくづく、申し訳ない ・・・って、これも毎度の事だけどねー。

やる事がないんで、ロープワークの本をバラパラと読んだりネットでペッツルのアセンダーの定格などをチェックしていたのだが、 やはりこのロープの世界でも定格逓減という考えはついてまわっていることに目線が行ってしまった。
 たとえばプーリー(滑車)でロープを曲げるとき、滑車の直径が使用ロープ径の4倍(BendRatio=4)あることを前提にするというルールを教えているテキストがあるが、強く制止されているのはBendRatioが3以下になるような用法。  
  細かいことを言えば、ロープにアイをスプライスした時とか、モヤイ結びをした時とか、堅結びをした時とかでロープの強度計算はそれぞれ10%、40%、 50%を逓減して考えることになっているが、破断強度の10%を運用負荷限界(WLL)として考えるようにすれば基本的に大きく間違えることはないという ことになりそうだ。 
 つまり、面倒な細かいハナシにこだわって強度を10%減らして評価するんぢゃなく、10%程度の負荷で使うようにする。

001

現実のロープの破断は、アイの場所や結びやヒッチなどで起きることは先ず無く、殆ど全てがロープが切れかけたまま使われていたとか、熱変形が発生するような使い方をしたとかの理由が契機となって起きるもんだそうだ。

ま、実際の木登りはアタマで登る部分も相当にあるから、たまに理屈を勉強するのも悪くはないかもしんない。

 あまり定格逓減ばかりを勉強しても、実際の問題に対応する能力が向上するとは限らないってことだけ ちゃんと覚悟しておけばいい訳だし。
 本当に難しいのは、そういう計算の話なんかぢゃなくて、現実に目の前にあるロープの寿命をちゃんと見極め、財布の事情に影響されずちゃんと対応することなんだし。

 写真の中のアイを組んだロープのキレッパシは暇つぶしの掃除で見つけた半年前の最初のスプライス練習結果。
 この頃に比べれば大分腕が上がったよーな気がするけど、下手に木に登るより体力を消耗する作業であることは間違いない。
 今日の午後は、久しぶりにスプライシングで汗を流してみようか・・・ (汗)

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コメント

成瀬さん今晩は!・・・おはよう御座います~。
の方が近いかぁ~・・・?イヤァー難しい話ですねぇ~私の脳ミソでは、コメント書けません・・・(前文)。私も、友人からフリークライミングの使わなくなったザイル貰うのですが(子どもの遊具制作などに使用etc.)どこで見切りをつけるか聞いた事が有るのですが・・・ザイルのけば立ち具合で判断するそうです?命を委ねるザイルですから、その道のプロが正確に・・・。
ザイルの値段と命の重さを判断するのでしょうね。

お早うございます。興味を持ち熟読しましたが???です。ただ目安を10%にする事が大切な事は判りました。
水曜日は参加できません。皆様に宜しくお伝え下さい。

M~!さん、こんにちは(^^)
 そうですねー、木登りに使うロープは落ちない事を前提にしてますので引っ張っても伸びないスタティックロープです。 アルピニストが岩場でつかうのは、落ちることを前提にした、伸びる(バンジー)ダイナミックロープですから、随分と中身は違うものです。
 ダイナミック荷重が衝撃として加わるときは、単純な破断強度だけでハナシが済まなくて、ロープ単位長さあたりの荷重を意識しますので落下係数を計算できないと拙いってことです。
>ザイルの値段と命の重さを判断
ですね~ 私のばやいはザイルの値段と財布の重さのバランスが・・・ (^^;
 基本的にはできるだけ衝撃荷重を避けるようにロープは2点吊りで使ってるわけですが、やっぱし計算はちゃんとやれるに越した事ないですねー
あー、またアタマが痛くなりそう(汗)

沢さん、今週は不参加とのこと。 ちょっと寂しいですが、無理のない継続こそがボランティア活動の根幹です。 次の機会を楽しみにしています。
 昨日は緑の森博物館での篠刈ボランティア、ご苦労さまでした。 あの奥の広場に子供たちが植えたコナラがあったんですが、心無い侵入者に切り捨てられてしまっていました。
 篠に閉ざされて見透しがないため侵入者の狼藉がやり放題だという意見もあり、切り開く為には動力の活用が絶対に必要だという根拠の1つになっています。
 ソロの伐採後は椋の吊り下ろしを計画してますが、これは夏にかかるかもしれません。 椋の木の利用方法を今から考えて またアタマが痛く・・・(←こればっか ^^; )

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