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2007年10月24日 (水)

夢追いの夢は老いたり

安曇野の猛者たちと痛飲する楽しみは果たせなかった。 日の高いうちに現地に到着したものの、大会前夜の冷たい雨はキャンプサイトをすっかり濡らしており、会場を訪ねてみれば雨の中で丸太を会場へ運びあげている伴さんたちの姿をみて頼まれもしないのに雨中作業を買って出たのは性分みたいなもんだった。
 自分のテント設営は、だから暗くなってから。 ま、自分は今回は見学コースだと決めてかかっていたから、それなりに割り切った思いでいたのだが・・・ 疲れちうよりもむしろヤマの冷たい雨に濡れたのが、今回の敗因の一つだったかもしれない。

 日付のかわるころ雨があがり、濃いモヤの立ち込める長嶺山頂にアルプス超えの朝日が差し始めるころから、時々刻々霧の晴れあがる有様を目の前にしてみれば、優雅に見学などと決め込んでいられない若い気の高まりがこみ上げてきてしまった。
 それにしても、その朝が北アルプスの初冠雪にあたっていたとは・・・ なんと見事に晴れ上がりゆく霧の安曇野の朝の光景に ああ、これこそが早春賦に詠われた大地なのであった と思いだせば、心はいつしか現を忘れ、いまだ摑み切れないでいる夢の童女像の製作に揺れ動くのであった。

なんちって(笑)。

結論からゆーと、出場者に欠員があったので私も急遽ヘンシーンして参加者に。 年金はたいてでも来いって言ってた伴さん、会場の交通整理で忙しくってあまり構ってもらえなかったけど、ま、それはもともと期待してはいなかったこと。 一緒に遊ぶんだというのが今回の趣向だから、私は初心にもどって与作さんをウオッチすることにした。
 やはり大会で見事だったのは期待したとおり、与作さんのイーグル製作の手筋のたしかさ。 ほぼ半分まで見届けて得た結論は「私にはできない」という、これもまた予測したとおりの実力の違い。
 なんせハスクの346xpを宙に浮かせて確実にホールドしながら一気に繊細な切断面を丸太から切り取るのだ。 思わずため息がでたね あたしゃ。

 なんだかんだといいながら自分もすこしは心の火照りを冷やしておこうとMS260を取り出してはみたのだが・・・ なんとエンジンがなかなかかかんなひ。 実にラッキーなめぐり合わせで、会場に遊びに来ていたSTIHLの東京パイオニアさんが見るに見かねてエンジンをかけてくれて、ひとこと「かぶってました」  だって。
 初爆音を聞き逃してしまってチョークを引きっぱなしでスターターを回していたみたいだけど、普段は自分ひとりでエンジンを回す習慣が、会場では28人が一斉に、それもデカいエンジンばかりをブン回すわけだ。 ちょっと自分の心得の無さを噛みしめた瞬間ではあった。

 午後もまったりと続きを彫る・・・ という甘い考えだったのだけれど、どういう具合かそうは問屋がおろさなくって会場は別イベントに突入。

 細かいことを書き始めれば際限がない。 中途で終わった「日本の童女(わらべ)」像は体調の回復をまって川越のヤマで仕上げをやっつけ、ようやく一段落した。

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彫りすすむに従って他のカーバーさんたちの技の切れの凄さがわかってくる。 なるほど、60を過ぎて見つけた夢ってのは、若いころから暖め続けてきた夢と同じ位相のものであるわけはない と納得するものを感じる。

夢も老いる。 人と同じように、老いる。
     チェンソーもオイル。  ・ ・ ・ 植物性の  オイル。

        ・・・   あ、あほー っ

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木を刻む」カテゴリの記事

コメント

どうも材の切れ具合ってのが、目立ての具合と切断の繊維方向にとっても関係が有って、それを作品制作の中に取り込もうとすると大変だなあって事がやっとわかってきた佐藤です。

植物性オイルを使うと夢が老いるんですね、良く解りました!

このところいろいろとストレスが溜まる一方なんですが、この少女増には癒されました。

なんか、“頑張って!”とか“無理しないでね、”とか、優しい言葉をかけてくれるかのような雰囲気を全体から感じさせてくれました。

自分の願望を映してるんでしょうかねえ(^_^;)
実物をいつか見に行きたいなあと思います。

夢や
情熱は年齢には関係なのだと
成瀬さんが教えてくれてます。

自分もそれなりに大変で
でもなんとかがんばってます。

木挽屋さんおはよう!!!
西に東に真ん中にご多忙中ですね!。
 クラブニュース(8ページ)のPDF版の作成、誠にご苦労さん・・・イライラが伝わって来ましたよ。
 お疲れのブログ紙面・・・チョット御多忙過ぎたようですね・・・でもキッチリ終わらせる処は流石です・・・私の余暇人生の刺激になります。
 作品の童女お世辞抜きに、なかなかですよ。
横顔が気に入りました・・・癒されますよ・・・ブログの文面に似合わない作品に思えますが。この童女は、今の日本の少女像ではなく、私には、昔かくれんぼしたヨシコちゃんに見えますよ・・・ハッハッハッハ老醜の文になっちゃった・・・まだ若いのに(^!^)???。 

佐藤さん、この童女を彫っているとき、いじめになやむ友達をはげまし慰めている児の笑顔って どういう顔になるんだろう? と思いながら幾度も手直しをしていました。
 西洋風のバタ臭い顔ではなくて、川越のヤマにふさわしい、日本の児の笑顔を彫りたい っていう夢です。
 頂いたレス、宮城に何かが伝わったみたいで少し嬉しくなっちゃいました。 なんとも単純でいいでしょ(笑)

与作さん、安曇野でのイーグルカービング、すばらしい迫力でした。
 ヒロさんや与作さんのホゾ継ぎの技術を教わって自分の表現世界の限界を押し広げる夢が、新しくひとつ増えました。 11月にはとっちんしゃんの根拠地に講習受講で押しかけます。 よろしく!

仙人さん、温泉旅行はいかがでしたか。 幾度もBBSを覗いているんですが、最近更新をさぼってませんか(^^?
 クラブの会報作成はこれで2回目ですが、幾度も約束を無視されたり印刷間際での変更要求が重なったりすると、だんだん嫌気がさしてきます。
 まあ、これまで誰も面倒をみてこなかったDTP作業ですから、ある程度はしょーがないのかな。
 カービングや伐採、木登り、木工旋盤なんかをやってると優雅に歳をとってる暇がなくなりそうです。 途中で幾度も燃え尽きてしまうのが、ちと辛いときもあったりします(汗)
 入間の「どんぐりを植える会」イベントは今年で3回目になります。 なんか、宮司さんがひとりでガンバるような話をききました。 応援しなくちゃなんないかもしんないけど、あまりシャシャリ出てお叱りを受けるのも拙いし・・・ 色々と考えることが増えます(笑)
 またSOSを出すかもしれません。 そのときはよろしくお願いしますね。 アテにしてますんで(^^)

成瀬さん、安曇野お疲れ様です。私も「見学」での
申込でしたがちゃっかり2日間やっちゃいました。
塾長からの「チェンソー持ってたような?」の突っ込みも時効ということで...
木工旋盤も密かに研究継続しています。

菊池さん、お互いにTPO人生ですか(笑)
 私にとって木工旋盤の楽しみは材の繊細さと艶・輝きとの出会いです。 チェンソー彫刻の楽しみは作品もさることながら、かかわる人との出会いに大きなものがあるような感じがしてます。
 道を進むに従って今まで見えていなかった困難に出会い、また新しい技を模索する。 実は、旧知の人が以前から眼前でその技を駆使している居る事に気がついて目からウロコが落ちたりする。
 そういう楽しみが森やヤマや樹にかかわっていると次から次にみつかります。 人生、60余年ってのはまだ本当は入り口なんですね(笑)

いや、成瀬さん凄い人だなぁ。
この少女の顔、鼻の表現、眉毛と目蓋の表現、そして目の表現、とても勉強になりました。
いっそのこと成瀬さんも少年に戻って、アノ頃憧れていた近所の○○ちゃんを彫ってくださいな!
これまた情熱という陳腐なパワーが成瀬さんを元気付けてくれますよ!

をっとぉ 音やん、連コメくれてたんですね。 下の畑におりました(笑)
 しゅまんこってす。 
 まだあと一皮はむけないと童女像に届かないんですが、認めていただけて嬉しいです。
 あ、もしかしたら、あのころ憧れていた乙女って、家内のことですか(^^? さすが、するどひですね~ きゃっきゃっ。
 初恋をテーマに となると、今更藤村ぢゃないから、やっぱし小椋佳&佐藤春夫の「海辺の恋」あたりがテーマになりそうな・・・

こぼれ松葉をかきあつめ をとめの如き君なりき
 こぼれ松葉に火をはなち 童の如き吾なりき
 
わらべとをとめよりそひぬ ただたまゆらの火を囲み

 これって、どうやって彫りますぅ? また眠れなくなっちゃう(笑)

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