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2007年10月31日 (水)

枯損幣の樹

やはり台風9号で中折れしていたソロを片付けたとき、折れた先には腐れが入っていたが根株側には比較的きれいな切断面を見ていたので適当に玉切りして3つ割り、持ち帰って旋盤に乗せた。

 今日は半端な天気。 定例清掃を終えてソロ(シデ)の器を粗挽きしてみた。 

 手順を追って写真を残しておいたが、最初に一番活躍したのが電気チェンソーE140.。

 旋盤を最低回転速度でまわしながらチェンソーでゆっくり凸部を削り取る。 低速回転ではトルクがないので、ちょっと力を入れれば回転は止まる。 削れた分だけ旋盤が少しづつ進む。 まるで誰かがそっと材を回転させてくれているよう。
 だからこんなことをやっても心配がないのだが、あくまで道具の特性にあわせて手順や手法を変えるTPOは、時に雑な作業に堕ちかねないので気をつけようと思う。

071031_110   ヤマで素材のきれいな部分だけを抽出してチェンソーで切り出してきた姿。  外形加工はバンドソーと電気チェンソー。 私の場合、太い生木の加工ではこのどちらもが必要アイテムになっている。

071031_109   これをコーンカットする。 口でいうと簡単だが、やはりキャッチを喰うとチェンソー以上に怖い作業になる。

右手首が腱鞘炎を起こしはじめて余りうまく動かなくなったのはハスク264チェンソーの使い杉という以上にRS2000やボウルガウジの粗挽きでの振動によるところが大きいようにおもう。
 071031_111  

 余り厚くしても割れ対策にならんだろう。 あまり薄くつくると仕上げで乾燥歪での変形寸法を吸収する余裕がなくなる。 今回の粗挽きは3cm厚にする。 測り方はクイッククランプ式の先端に孤のあるコンパスの親戚。 (← ちょっと用語がでてこなかった (--;  オフコーポレーションで調べたら早締め外パスっていうんだと。)

 この先端を3cm開いて外周から厚さ方向にアテガい、そのまま滑らせて先端の浮き加減を目視して感覚で把握する。 手持ちの8の字形をした厚み測定用具は、残念ながら脚がみじかくて(汗)器の底部まで届かない。

071031_112  2つのクサビを打ち込んでコーンを折り取るが、これは材に対してフェースワークだからできる話。 

 

071031_115_2  

 ガウジを研ぎながら細かい糸屑のような切削屑の具合を確かめる。

071031_113

 

 切屑の形状と飛散場所とに注目。 

 

 コーンを切り取る時の回転で器の表面に滲み出す樹液のシミにも注目。   案外と遠心力ってのは強いものだ

071031_114

コーンを折り掻いたあとの簡単な始末。

 

 こんな粗挽きした器を4年も乾燥させてから仕上げ挽きをする・・・ って、本当にそこまではちょっとやりきれない。 せいぜい頑張って1年、できれば半年程度で材に生じる歪を見極めて作品に仕立てたい。

 今回の材でこんな器が幾つできることか。

 荒々しい外形処理過程とちがって、通常の粗挽き工程に入ったとき、削っている刃物の切れる音と静かなモーターの回転音には思わずひきこまれて眠くなってしまう。

私の仕上げスタイルは、やはり安易な木固めエースか手軽なオイルフィニッシュの類になりそう。 本格的な漆仕上げは家族の皮膚アレルギーを考えれば無理っぽい。

屋外の雨避けした場で拭き漆程度のことだったらやれそうな気がしないでもないけれど、スペースは材の置き場との取り合いになる。

 いやはや、優雅な生活の中の小さな葛藤(笑)。  色々考えて時間の経過を忘れる。 どうりで秋が深まるわけだ。
(文章、リンク 投稿後修正 Nov.1,07 )

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コメント

 木挽屋さん、山仙人です、久し振りです。
またログ造りに没頭したり、昔の会社の同期と泊っての懇親会等でご無沙汰になりました。
 先の記事で、また欅の伐りを依頼されたとか、中宮司さんの記事も、興味を持たされました。
 そろそろ秋、関東の山も色付き、山に入るのが快適な季節です。お誘い頂ければノコノコ出かけるかも・・・と思案中です。

仙人さん、あぶない作業ではもちろん仙人さんの応援をアテにしてたりします(汗) すみませんが、またよろしくお願いします。
 今年の山の景色が秋らしくなるのは何時ごろでしょうね。 再来週には岩手で紅葉の景色を満喫してくることになるかもしれません。

 今回の宮司さんの応援は総合学習の時間のみなおしという流れも影響があるようで、名札20枚ということになり、先ほどバンドソーで必要数だけ切り出しました。
 シデやケヤキの器粗挽きにしばらくは没頭できそうですが、モノになるかどーかというポイントはまだモヤモヤしたまんまです。

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