君は燃え尽きたか
と言われて ムカっと来ちゃう ってのはしっかりと若い証拠。 私なんざこれまで幾度も燃え尽き果てておきながら図々しくも今までヨロヨロと生きながらえてきてっからね~ (汗) 聞かれたら素直にハイって答えちゃいそう。
ただ、今年の山形の東日本チェンソーアート大会では、材の割り当てが決まったとき、燃える前に崩れおちそうになったYO
完全にへこたれた顔してるね 我乍ら・・・
幸い、隣の比較的細い材を引き当てた佐藤さんがゴン太材のほうがご自分のテーマには好適だといってくれ、私の材と交換してくれたからまだ良かったようなもんだけど・・・ 比較的細いってったってア~タ、それでも短径で70cm超える金山杉の根株ばかりだったなぁ~ (← 過去形ねぇ~ やはり燃え尽きているみたい)
上辺で最小径66cm だって・・・
根株だから下のほうは皆んなこーなってるんだよね・・・
(誤字訂正 07.09.05)
今回の事前準備は右側に並べたように発泡スチロール、活花の土台スポンジを使ったイメージ訓練。
彫りたかったイメージは木洩れ陽を浴びる少女像。 里山には鳥や獣もさることながら、なによりも人こそが相応しい場所なのではないか と思う。
左端の杉カップが 初めて頂いた城所賞。
正直言って、色々書きたいことはいっぱいありそうな気がするんだけど、前夜祭にギリギリ間に合って夕方6時半あたりから呑み始め、深夜1時まで騒いで笑いこけて夜明け5時には起き出して大会だもんね。
おまけにゴン太杉のラフカットはハスク262xp(あ、塚っちさん、あの引退ハスク、おかげさまで私んとこで相変わらず大活躍してます)を貧弱な腕で振り回したり、その後も午前中の120分はず~っとMS260でカットをしてたから、午後の90分では腕がほとんど上がらなくなってた。 午後はかなり脚と腰で(って変な想像しないでねっ)彫った感じがする。
とにかく、顔・手・足・胴、どの部分においても最低限以上の完成度を目指す。 その一点に今回の目標を置いてきた。 顔は目まで彫って笑いを表現できていること、手は手のひらのくぼみをカットできていること、脚は左右の体重のかかり方を表現できていること などなど。
午前中のハスクには長野のオノピーさんから格安で分けていただいた375のリッピングチェンをセットしてきたので、普段は苦労する縦挽きが思惑どおりにパワーとカッターとで乗り切れたのは幸いだった。
まあ、体力配分を考え、そうやらないと間に合わないという事情があっての組み立てだったんだけど 午後のMS200カービングバー仕様に切り替えたフェーズでエンジンの機嫌が悪くなったときの焦り方は半端ぢゃなかったYO
今のところ、まだ右腕が肩と関節と手首のところで、背中が首のあたりで、左手が力瘤をつくるスジの両端で、悲鳴をあげっぱなし。 徳用トクホンをぺたぺた貼りまくってPCに向かってはいるものの、ちょっと書く気迫が希薄になって、前夜祭の酒の銘柄ばかりを思い出そうとしてる自分に気がつくのだ。
う~ん。 たしかにありゃあ旨い酒だった。
チェンソー大会の感想を書こうと思っていたのに、すぐにこうして酒の話に逃避しちゃうなんて、確かにすべての思いがあの会場で燃え尽きちゃったのかもしんない。
んな訳で、大会の詳細報告は主宰者の出羽竜馬ブログ、与作奮闘記ブログ、佐藤さんのブログで・・・ と言ったけど、今日は滅茶苦茶にアクセスが多いみたいでどこも中々つながらないみたい・・・
幸い城所賞を頂戴できたのはまだ、まだ発展の余地とパワーがあると認めていただけたのだろう。 いや、本当は ♪せめて名残の花の小枝 ってことかもしんない。
なんだなんだ、まだちぃ~っとも燃え尽きてなんかいないぢゃんか(笑)
主宰の栗田さん、今度の大会ではシルバーニャ計画、そこんとこよろしく!
( 07.9.04 0:54 一部文言補足訂正)
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お疲れ様でした!
みちのくメンバーも成瀬さんの昨年の作品に続き、「凄いなー!」とびびってましたよ。
私は何故かほとんど筋肉痛が無いんです(まだ麻酔が効いているのか?)。
リッピングチェンを使うのは考えもつきませんでしたが、言われてみれば当然の選択だと思いました。
何事も論理的に考えられる成瀬さんならではと思いました。
多分来年の山形は皆大型チェンソーにはリッピングチェンを装着して出てくるのでは?
投稿: 佐藤 | 2007年9月 3日 (月) 22時10分
成瀬さん
城所賞おめでとうございました。
あの顔の表情がたまりませんでしたよ!
素晴らしいパフォーマンスを
ありがとうございました。
おかげさまで私もパワーを頂きました。
感謝!
投稿: 与作 | 2007年9月 3日 (月) 22時17分
佐藤さん、材チェンジ有難かったです。 次回からは私も休憩用の椅子を持参しようかなぁと思いましたけど、ロッキングチェアだと競技時間中ずっとそのまま寝てしまいそうな・・・(汗)
収穫の祈りと豊満な女体のテーマは縄文から伝承される本源的なものですね。 思い切ったデフォルメの狙いは流石だなと思いました。 来年こそは実力でオープンクラス入賞を狙います(← って言っておいて実はシルバークラスで優雅に遊んだりしたいって 笑)
投稿: 成瀬 | 2007年9月 3日 (月) 23時33分
与作さん、お疲れのところ応援に来てくださり、感激でした。 すっかり涼しげな雰囲気を漂わせておられたのが印象的でした。 奥様からご丁寧なご挨拶をいただきいまだに恐縮していたりします(汗)
帰路の高速道路でふと気がつくとさっきからずっと同じトラックのテールランプや乗用車の車線変更合図の景色が流れつづけているような錯覚に陥り、あわてて銀河鉄道的な想念を休憩エリアで洗い流しました。 あのまま気づかずに走行していたら、もしかしたら本当にあの景色の無限ループの中に取り込まれていたかもしんない なんちって(笑)
あの後、皆様でもう一度呑んだくれの夜を盛り上がったんだとか、風のたよりに聞きました(汗)
もう来年のテーマが決まりそうな気がしています。
投稿: 成瀬 | 2007年9月 3日 (月) 23時46分
城所賞おめでとうございます。
特別にうれしい賞ですね。
森の精気を胸いっぱいに吸っているようにみえました。森の中の4人目の少女は大きさから言ってきっとお姉さん格でしょうね。
投稿: 和田 | 2007年9月 3日 (月) 23時47分
おー、大会宿泊所で同室だった和田さんですね。
同じように里山再生に関心をもつ同年代の変人(?)同士って事でこれからも宜しくお付き合いいただけるのでしょうか(汗)
女の子の大きさは皆同じような背丈なんですが、金山杉の太さが手を広げたポーズを許してくれました。 とは言っても水平に指を伸ばせば年輪方向からみてほうっておいても自然に折れてしまう・・・ たぶん、こんな角度が限度だろうと思ってつけたポーズでしたけれど、目標設定は「最低限度の完成度」でしたので最重点の顔の仕上げが60%レベルで時間切れになるという読みでした。
実際に肩幅はもっと狭く、撫で肩に直さないと愛らしい表現が生きてこないように思うので、来週辺りに川越のヤマで納得のゆく修正を加えたいものと思っています。
それにしても、どうやってあの少女像を車から降ろすか・・・ 考えると練られなくなっちまいます(笑)
投稿: 成瀬 | 2007年9月 4日 (火) 00時06分
青い森JINです。
城所賞おめでとうございます。
ほんとうありがとうございました。
チェンソーアートってスゴイです、みんな仲間っていって頂いたときはほんとう感動いたしました。まだまだ未熟者ですが今後ともよろしくお願い致します。
投稿: 青い森のJIN | 2007年9月 4日 (火) 12時24分
青い森のJINさんこそ、ワンツーフィニッシュおめでとうございました。
前夜祭では先にダウンされちって、ちょうどいいからズボン引き下げてしまおうかなんてぇ企みがどっかで囁かれていたりしました(笑)
チェンソーでの彫刻って、その人のイメージしている世界が見えてくる部分がありますよね。 それぞれに色々な世界があって、自分に都合の良い言い訳を若干織り交ぜて言うなら(汗)、巧拙を度外視したところで人間の本当の面白さがでてくるんぢゃないだろうかと思ってます。
そういう世界では年齢をも超越した(大汗)、口先の理屈で誤魔化せない深ぁ~い部分での感性同士の会話が楽しめるような気がしてます。
これからも楽しく宜しくお付き合いいただければ嬉しい限りです。
投稿: 成瀬 | 2007年9月 4日 (火) 14時30分
同年代の変人(?)より成瀬さんへ、
こちらこそ、宜しくお願いします。
近いうちに一緒にカービングしたいものです。
投稿: 和田 | 2007年9月 4日 (火) 21時25分
和田さん! 11月3日ごろにニシマさんに講師をお願いしてホゾ継ぎの講習の計画があるとのことでした。 仕掛け人も宮城の佐藤さんですから面白さも内容もしっかりしたものになると思います。 当日の天候や路面状態が車で行ける様子なら私も混ぜていただくつもりで居ます。
ネットでは塚っちさんが運営する「流庵掲示板」に愉快な仲間というのがあります。 色々な話題があってとても面白い場になってます。 よろしければ和田さんも(^^)
→ http://ryu-an.jp/
投稿: 成瀬 | 2007年9月 5日 (水) 05時20分