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2007年6月11日 (月)

アメニモマケズ

雨にも負けず って、宮沢賢治の発表意思とは無縁の、まだ粗削りの段階の習作を後世の研究者が勝手に発掘してこれこそ賢治の秀作だと悦に入っているだけなんじゃないんか というBLOGを書いた手前、今回のタイトルはちょと気が退ける。
 しかし、実際に6月9・10日のツリークライミング講習は地獄の特訓そのものというか、天気予報どおりに時間雨量30ミリ(実測した訳ぢゃないが)という状況の混じるなかで強行採決・・・ んにゃ、予定通りに強固な意志のもとに実施された。

058  初日にいきなり感激したのがDRTで一度登っておいた木の更なる上方へ自分の現在利用中のロープ(ドイツ語だとザイルね)の残り端を使って登攀するテクニックの実習。

 なんだ、これまでの経験で、自力でもここまではやれたんぢゃないか?なんて思うのは後知恵というもの。 それに、このテクでの注意点などの詳細な知恵はこれだけ緻密な講習を受けることでしかえられない中味の濃いノウハウとでも呼ぶべきものだ。
 ん、単一の木の中での再登攀技術としてのDRT-DRTタイインもさることながら、さらに面白い登り方が刺激的だった。
 最初に2つの木にDRTを仕掛けておき、その両方にオンロープしておいて1本目を登ってから腰につないできた反対側のDRTロープにも同時に加重する。   即、それは空中散歩の面白さに直結する。
 1つの木に登っておいて地上に降りることなく別の木(2つの木の中間にある木にも)に自由に行けるという事の面白さってものは、ちょっと予期していない水準のものだった。

066  受講者同士でバディを組んで互いにチェック仕合い、時に助言も交わしながら、相棒が作ったシステムを信頼して互いのロープを相互に利用しあうという構成も講習会内容がよく検討されたものだったことを暗示している。

 だが、それにもまして、今回の講習のポイントはなんと言ってもSRT用ギア取り扱いの安全ノウハウ。
 無論、アセンダを使う登り方にはロッククライミングなどで市販テキストも色々出ているのだが、ロープ(同じ意味だがザイル)の質と径と用具との関連注意をくどいくらいに聞かされてみれば、なるほどこういう情報は活字本には表現できない内容だな ということに納得した。
 特に注意されたのが登る技ではなくて安全に降りる技。 安易にエイト環に命を託することなく・・・ というより「エイト環には依存しない」という姿勢で降下講義や実習を行っておきながら、もしトラブル続きで補助のエイト環まで落としてしまったような究極の場合(!)の最後の手段として、カラビナ+ムンターヒッチによるビレイテクニックなどにも講義が及ぶにいたっては、この中味の濃さに目が回るような思いさへする。

 雷鳴が轟くようになってからは樹下条件を避けて薪小屋前のトタン屋根下でDRT^DRT再登攀時のスローライン回収の為の振り子テクニックの実技講習。 昼食をはさみ、雨が小止みになったところですかさずリムウオークを含んだSRT-DRTタイインの実習。
 ん。 しかし参加者の中でおそらく最年長の私はだんだん息が上がって体力の限度を感じ始める。 そう、私も60を超えて数年、50台の若さはもう望むべくもない。  ロウアンドスロウを宣言して、ほかの参加者が目一杯の高度を楽しんでいる姿を横目で見ながら、とにかく低い位置でゆっくりとトランスバースとタイインの練習、安全操作手順の確認に集中する。
 頭の中では ♪ム~ラの外れの船頭さんはコ~トシ60のおじいさん♪ って、60はお爺さんかよ(--メ)って台詞つきの童謡が無限リフレインをつづけている。

ま、それはおいといて と。

 アセンダーをはずして降下用のストップに切り替えるときのほんの短い時間でさへ、プルージックをカラビナにかけてD環に綱いで置くなどの保安措置には、正直、びっくりしている。 とにかく、ネバーオフザロープなのだ。

 なんでこんな細かいことを書いているか ってえと、これはツリークライミングで自分は何を教わったのかというポイントを忘れてしまいそうになっているため。

あー、2日目にはSRTのベースアンカーの確保方法など、1日目の復習を兼ねて色々とほかにも詰め込まれたような気がする。  ビッグショットを使い25m高の杉の頂上へのスローライン架けを一発で処理できるってのも面白いけれど、体力のあるベテランなら人力でも25mは射程圏内だという実技模範演技にも驚いた。

 ロープの質の違いにも登攀方法との関係で決定的な意味がある。 その選択の重要性を体感。 いやあ、金がかかるね・・・

 とにかく、徹底してチェックされたのはネバーオフザロープ。

070   その意識で日本の林業名人の技のDVDを見ていたら、思わず目がテンになってしまうような映像がやたらに目について困った。
なるほど、なるほど・・・ そういうことか。 あまり細かい事は言わぬが良いにせよ、神業や名人技をそのまま他人に伝承させようなんてバカな考えは誰も持っていないだろう。 樹上ではヘルメットの有無よりも命綱のほうが肝要だろう。
 批判され角を叩き落され磨かれて技術ってのは成長する。 むやみに先人の労苦を賞賛するだけなら、実務に関わる人ならばそういう趣味は止めといたがよさそうだと思う。 余計なお世話だってのは判ってるけど。
 しかし、そうは言いながら、これらの名人は揃って自分の力で凄い技を編み出したものだ。 技術や技能が人の感動を呼ぶ水準ってのは確かに神の世界に近いかもしんないとは思う。

 日曜にメールが入っていたので急遽資料発送ボランティアのために浦和へ。 帰路、チェンソー彫刻の展示販売してくれているお店をのぞいたら、またスタンダードフクロウが1つ売れていた。 あるNPOの週末イベントでも1つか2つを販売展示させてもらえることになったので、そろそろ追加作成を考える。

 浦和への往復電車内で山野忠彦著「木の声がきこえる」を1冊読了。 木の電波など、思い切り退いてしまう部分も少なくないが、根本にある山野さん(尊敬と親しみをこめて「さん」とよぶ)の人間性には素直な感動を覚える。 

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コメント

 暫く留守にして、木挽屋さんを覗いたら
いや~雨にも負けず、歳にも負けず、益々血気盛んなブログを呆然と読み流しました。
 皆、心引かれる内容の記述ですが
1つ;
 安全に関して、私も技・技能を極めると共に身に付くものと、私の経験でも想います。知ったかぶり、買いかぶり、慣れが命取りで、軽薄な知識で能書きを云うものではない~かな?。
二つ;
 人面に挑戦中の御様子・・・能面は感情や心を表すし、仏像に見とれる事もありました。
人の顔の表情とは・・・何と無限なのか!・・・と感嘆した事があります。もう少し意思が固まったら、輩(ヤツガレ)も彫刻などしたい!!!、と密かに想ってるのですが・・・物になるやら
そう想いながら・・・ブログ読ませて貰いました。
 そうそう・・・森サポのHPもかな~。
助っ人の手出し出来なくて御免なさい。
 

仙人さん、たまに雲の上から降りてきて世間の様子など観察しておられますか(笑) 私のほうは相変わらずのマイペース人生を楽しんでおります。
 安全について某NPOの考えは小学生からナイフを取り上げたPTAのバカ親達と同じですね。 得られる成果は組織の責任回避だけ。 ま、理屈ってのはどうにもつけられますから、そこまでバカにされても気がつかない(振りをしている?)大人ってのも少なくないかもしんない。
 どうもアーボリスト(西欧林業職人?)の世界で日本技術の評価はかなり低いようで、WEB上でハスクバーナが北欧に比べ日本の林業技術は30年遅れていると喝破していたこととも符合しているみたいです。
 まあ、人のやることをイチイチ批判するな で済ませてきた結果がこの為体ってことでしょうか。
 人面はとりあへず幼児・小児・老人を彫り分けることが目標です。
 浦和の森サポ事務所へ行く道(裏門通り)にある趣味の店「三本松」さん2階に私のフクロウとリスを置いていただけるようになりました。 1ヶ月で3羽のフクロウが飛んでいきました。 おかげさまです。

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