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2007年3月26日 (月)

♪今度くる時

持てきてたもれ 奥の深山のナギの葉を♪ というのは以前に書いた南部牛追い唄の続きの詞。  ナギの葉というのは引っ張りに強くなかなか千切れないので、切れない強い縁(えにし)という洒落にかけて牛追い唄に謡いこんだものだろう。 
しかし、WEBで検索してみれば、植物としてのナギは紀州熊野の神社境内に人手によって植栽された群生が稀な例として知られているものの、生育北限は関東南部とされている。 同じ南部(汗)と言っても岩手という北の大地の山奥で生育できるような樹木ではないらしい。
 にもかかわらず、その岩手の民謡にしっかりと詠いこまれている「ナギの葉」は、♪持って来て「たもれ」♪ というおよそ牛飼いらしくない雅(みやび)な言い回しからも推察できるように牛飼い達の生活実感の裏づけのある発想とは違うものだろう。
 この上流階級独特の「たもれ」という言葉を、なかば気取り、なかば揶揄するような気分をこめて唄に織り込んだものとすれば、奈良和歌山の神社の伝承を知悉する南部の唄い手の気位の高さをそこから読み取ることも、あながち的外れとは言えないように思う。

 WEB上の百科辞典によれば 「その名が凪に通じるとして特に船乗りに信仰されて、葉を災難よけにお守り袋や鏡の裏などに入れる俗習がある」 とされているが、なるほど前掲のBLOG記事に書いたとおり、牛荷駄を「陸舟」として見るならば、持って来てたもれナギの葉を という言い方に幾重にもかけられた牛方あらため船頭の洒落の面白さを読み取ることができそうだ。

 百科辞典では触れていないが、ナギの葉を鏡の裏に忍ばせておくと、いつかその鏡に恋しい人の姿が映る という俗信があるのだとか聞き及ぶ。
 この誇り高い南部の牛飼いのを、いつか自分でも朗々と声に出して歌えるようになりたいものだ。  贅沢な夢ではあるが。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

 南部牛追い唄 好きでしたが最近聴きませんね~。
 朗朗とした唄の中に哀愁が感じられていい歌です。
 唄うのは無理になってしまいましたが。

黒檀さん、精密検査と大和田分室月例会の日程がぶつかってしまいお目にかかれず残念でした。 当日は約束どおりYさんとTECさんとに樫と令布の丸太をお渡ししてきました。 まだエゴ、アオハダ、ムクが残してあります。
 来月の第2日曜、(4月8日)青梅の横沢入り伐採に参加を予定しているので、 ♪今度行く時♪ その帰路に持参しましょう。 ただ、地図をすっかり失念しているので、正確な地番をメールしていただければと思います。 よろしくお願いします!
 民謡ってのは、歳をとってみてはじめてその美しさに気がつくものの1つでしょうね。 若い時はクラッシックギターばかりに熱中していたのが少し勿体無かったかもしれません。 まぁ、本当に無駄な事ってのは人生には滅多にないものでしょうが。

こんばんは
当地、岩泉では南部牛追い唄発祥の地として全国大会が毎年ありますが、(大汗です)

与作さん!
 今度の大会では皆んなで木挽唄か牛追唄をやりませんか! 飲み明かして呑み潰れる頃には揃ってしっかりと唄えるようになりそうな気がしたりして(笑)

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