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15年も前の事など

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2006年11月29日 (水)

マシラの如く。

 マシラというのは狒々の別名・異名だ。 猿という軽いイメージでなく、雄々しく軽快に森の梢を駆け巡る様を指してマシラと言ったものではないかと思っている。
 昨日、 予定通り深谷市本田の埼玉県農林公園にコナラ大径木伐採の手伝いにでかけた。 見学が主な目的だったのだが、何を見学するかと言って日本の森の名人100人にも選ばれた上林さんのマシラの技を直接この眼で再確認することその1点だった。
 前々からの予報のとおり雨模様に明けた朝、当日実行可否決定時刻7時30分を辛抱強く待ち続け、秒針が定刻を指した瞬間にプッシュホンの発信ボタンを押して確認の連絡をいれた。  窓口の大沢さんの言うことには、もう上林さんは家を出ているとのこと。 ♪むふっ そうこなくっちゃ。
 自宅で待機していた時刻が時刻なので現場集合8時30分というのは少し厳しい。 自分にしては珍しく関越高速道路をつかって川越から嵐山小川へ抜けたのだが、農林公園に着いたのがジャスト8時30分だったのはラッキーというか正解というか。 まあ、いつもこう巧く行ってくれると良いのだが♪

Dscf0009

 そこから後はもう夢中。 上林さんの技の凄さはその丁寧さにあるんだな、と幾つもの細かい事例で深く納得。 最大限度に伸ばしたクレーンで樹の主梢を吊って安全を確保した上で、ブリ縄(?だったっけ?)や梯子をつかって地上30mはあろうかと見えるコナラの枝先まで登ってゆく技にも凄みがあるのだが、その先の枝を切り落とす時にも、落下地点の障害物を見極めて受け口追い口を丁寧に切ってはワンクッション置いたタイミングで枝が落ちるように気を配っている。  つまり、単にスコンと切り落としたりするような事はせず、裂けが入ったりしないように枝にもツルを残しておいて、一度お辞儀をさせてから切り落とす。  ん~ ここまでするんだ、広葉樹の処理ってのは・・・ 両脚に着けた短剣様の垂直アイゼンと腰縄だけであの太い木を昇る速度ってえものは、暫く見とれてしまうほどの軽快さ+力強さ。 まあ、私の筆力では到底表現しきれないものと諦めておこう。

Dscf0002

広葉樹の太い枝を落とすときにわざわざ受け口を切るのは、その真下の街路灯を直撃しないように落下枝の向きをコントロールしているという事なのだが、そこまで丁寧に仕事をするのはプライドにかけた何かがあるのだろう。 見学している立場では、ただ感歎するしかない。 やってみたくても到底できないってのがわかっているから、ちょっと辛いものもあるんだけれどね。

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 昼の休みの会話では林業振興での「木使い」標語にかけて広葉樹伐採は「木疲れ」するなどと軽口も出る雰囲気だった。 なにしろ以前から欲しかったクヌギの大径木も伐採したし、太い檜が懸かってしまった時に私のチルホールが役に立ったし まあこれ以上言う事も無いくらいに手応えを感じた一日だった。

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 写真ではわかりにくいのだが、梢の先でチェンソーを使っているのが上林さん。 いつものように10mくらいの高さから柔らかい腐葉土の地面にチェンソーを垂直に落として見せたが、何かあったとき多少高価な道具であっても道具と心中するくらいなら放り投げてしまえるだけの肝を持てという事であるらしい。

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<補遺; トラック上の伐採枝はユニック1回の玉吊りで荷台に搭載したもの。 玉吊りは1本の鋼索だけ。 枝材の積み方に細かい工夫があることを知った。 短い材を繋ぎ合わせるように合わせてほかの長枝と一緒に積み上げるなど、ちょっと信じられないような知恵技のひとつを見学できたことも大きな収穫だった。>

 川越農林の尾澤さんが持ってきたコナラの挽き割り材に今回伐採したコナラの脚をつけてベンチを作ったのだが、チェンソーだけでのベンチの表面のカンナ掛けはどうもうまくいかなかった。
 乾燥具合と材の歪みをちゃんと補正するところまで丁寧にできたら良いのだが、やはり材の高さ調整を自分に合わせてきちんとやらないと水平面の加工ってのはうまく行かない。 幸い尾澤さんは満足してくれたよう♪なので、とりあへずの所は良しとしよう(汗)

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 3時過ぎ農林公園を辞するとき、土産に野菜と米とをいただいた。 ん。 散々遊んで木工旋盤加工の素材も良い所取りをした上に勉強させてもらっておまけに土産まで頂戴して・・・ 仕舞いには「ここでチェンソーアートの大会をやる時には是非声をかけてくれ」などと公園の理事さんに気安く言ってしまったりして。  あー ばかばか なんて恥ずかしひ(笑)

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コメント

凄い技術ですね、空師とかいうんでしょうか、自分の知らない世界を紹介していただきありがとうございます。

>あー ばかばか なんて恥ずかしひ(笑)

私なんか恥ずかしいことしまくりです!
気にするより楽しいことやりましょう!

わはは。 佐藤さん、恥ずかしひって言うよっか木っ葉づかしひって言ったほうが良かったかなぁ? この農林公園は私が所属するNPOも指定管理者になっているので、要望すれば検討して貰えると思います。 しかし、埼玉ってのは色々な意味で頭の固い地域ですからして、チェンソーアート大会の企みは今後果たしてどうなることやら・・・です(汗)

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