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15年も前の事など

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2006年2月

2006年2月24日 (金)

欅の器(1)

P1020230 つくづくと欅の伐り株を眺めていて、辺材の白太と芯材の赤身の境界が必ずしも年輪層で区切られている訳ではないことが気になりはじめた。
 白太はとにかくボンドが数日乾かないほどに水分が多い。 赤身ではまるでそういう事がない。 乾燥させているとその境界あたりに粉を吹くように変色する層が現れることがある。 どういうメカニズムなのだろうか。
 うかつに湿度を管理しないまま放置しておくと、この境界あたりに青く変色した層を作ってしまうことがある。 あまり美しくない。

P1020228  こういう場合はやはり器を小さく取りなおしたほうが良かったのかもしれない。

サンディングは120、180、240、320、800、そしてオイルフィニッシュの後で2000、4000と砥いでみる。   山桜と比較して随分と違う感触だ。 

 あ、後の処理があったってことはオイルフィニッシュになってなかったということか・・・ 

2006年2月18日 (土)

カンザシ台

注文をもらってしばらく忘れていたのだが、先日納期確認の問い合わせがきて焦った。 ようやく注文の20本を仕上げたが、柿渋の仕上がりにイマイチ確信が持てない。
s0110

 まあ、伝統的な素材だから特に悪いということもないだろう。 明日発送するのだが手続きは家内任せ。 私は例年のごとく入間の薪プロジェクトへ。

 今年は集材に「ひっぱりだこ」を導入した。 明日がその現場デビューだ。 本機の装備鋼索(5mmΦ)で40mの牽引ができるという事なのだが、実際にはスリングベルト+シャックル+滑車でV字型に保安架線して万一の事故に備えるから、現実的な牽引距離は30mが良いところだろう。 必要であれば中継点に一度集材してから引揚げればよい。  怖いのは大勢で処理する雰囲気に紛れ込むことの多いいい加減さだ。

 実際の作業は 玉伐り材の引揚げ、薪用玉切り、運搬だ。 全て終了したら私は八幡湿地の杉根株テーブルの確認に行くつもり。  明日貰えるのはまた桜材だろう。 旋盤加工用に小楢を少し頂いておこうか。

 あ、ドロ汚れ防止にズタ袋を持参しておこう。

2006年2月16日 (木)

ケヤキ

鶴ヶ島の大規模郊外店舗開発現場で伐採・抜根作業が行われていた。
 知人からのネットワークで状況が伝えられ、更に手回しの良いことに「地権者・作業現場責任者の了解を取り付けたついては材木として無償でいただけることになっている」と言う。
 樹種は山桜3割、欅3割、小楢3割、その他1割であるのだと。  当然、こういう時はフットワークが軽くなる(笑)
 まあ、そういう種類のネットワークに入っているので、こういう良いこともある反面、勤労奉仕に狩り出され自前のガソリンでチェンソーをブンまわし無償の薪作りのお手伝いをするという事もあるわけだ。
 今月は19日が該当。  がんばらなくっちゃ(汗)

 さて、ヤマ桜は既に処理しきれないほど一杯ある。 シデもまあまあの在庫水準だ。 小楢は自分の力量ではまだ巧く挽けない。 でも、欅っての、どーよ?
 おー 思わず若者言葉が口にでてしまう。 うん。 そのくらいの気分で鶴ヶ島の現場に行った。 それも3回も(!)

 こまかい事は気がむいたときにまた書くつもりなのだが、今はこの欅の「材」としての活用のことで頭が一杯になっている。 尺〜2尺長の丸太状態にしたものが12本。 根株としてかなり小ぶりのもの(それでも直径50cmはある)を縦に2つ割したものが1対。 この積載材の重量でエスティマのサスが、毎度の事だが、ギリギリにしなった。

 いちばん手頃な細い丸太を、それでも径30cm程度あるか、チェンソーで3つ割りとし、その中央部柾目材をバンドソー15mmブレードで細かく挽いてカンザシ台にする。
 かつ、未乾燥状態からの狂いを嫌って人工乾燥処理を試みる。
 なんせ今回はちゃんと注文を受けての作例になるので、いつものように暢気な自然乾燥を待っていられる状況と違うのだ むふっ(笑)。

手軽な人工乾燥といえば電子レンジだ。
 最初はいつものようにレンジ500wで5分間の加熱・送風冷却の繰り返しを試みる。 ただし、あまり大量に一括処理をすると中心部で材に焦げが入ることがあるし、容易に炭をつくることもできてしまうので適当なころあいを見つけるのが季節と材ごとの課題になる。
 案の定、最初の挽き割り材(1.5cm角20cm長)では大量の炭を作ってしまった。
 このときは何を間違えたものか、加熱前と加熱後の材の重量を計測していたのが飛んでもないデータが残っている。 重量計測のとき、テーブルのどこかに負荷が分散してしまったものらしく、当初717Gだったものが 最初の加熱で 717G→507G→469G→次になんと572G(!) これは一体なんなんだぁ〜
 このときは中心部をすっかりコガしてしまったので再挑戦。 今度は材の挽き割りを4cm角20cm長にして試すことにした。
 3本単位で処理。 加熱単位は500w5分。 休止冷却時間はTV番組の都合でいつものようにいい加減な設定。
 最初の重量は740G→728G→676G(667G:割れが入ってしまったため3時間放置後再計測)→626G→610G→562G→546G→514G→508G
エクセルでグラフにしたらいつもの飽和曲線がえられた。 まあ、このあたりが1つの目途だろう。
 最初に割れが出てきたのは500w5分加熱で内部に発生した膨張エネルギーによるものだ。 3本の素材が揃ってほぼ中心線上の木理に沿った割れを発生しており、かつ、後で挽き割ってみたら中心の裂け目にコゲが見受けられた。
 この割れ・焦げの回避方法は低電力化と短時間加熱・長時間冷却となるわけだが、1年自然乾燥途中の山桜での経験と今回のグリーンフレッシュな欅での経験は余り通じ合うデータにはならなかった。 まあ、たまにこういう悪戯をしてみるのも悪くはないだろう。

keyaki  
 コゲた欅でカンザシ台を1つ挽いてみた。 繊維が脆くなっているので霧吹きで加水しながらガウジをあてる。 3〜2mm径の軸にサンディングをするとき粉塵防止のためにオレンジオイルを吹き掛けてみた。 まあまあ我慢できる仕上がりになりそうだ。 柿渋は明日、暇をみて塗っておこう。

2006年2月 6日 (月)

VHSテープの中の木工旋盤

久しぶりにアラン・レーサーの旋盤入門テープをみた。 彼の時代には研磨はこうやったものだと言いながらグラインダーにガウジを擦り付けるようなテクニックを見せてくれていた。 なんだ、オドネル氏の遣り方と同じようなものだったんだ。
 だが、待てよ。 思い返してみれば、以前に見たときはそれほど気に留まらなかった画面だった。 つまり、いくら画面を見ていても切実な問題意識が伴わないままであればその経験は何のインプットにもならない単なる知識で終わっていたということか。 
 今更だが、そう言われればそういうことがあった という程度の話しなら身近にいくらでも転がっていることに気がつく。 

ん、以前から気になっている事が他にもあった。

 ジョン・ジョーダンの講演DVDで、乾燥割れに対してどうするか(そもそも、この言い方自体が難しいのだが)というテーマについての解説のことだ。
 彼はその最初の段階の説明で接着剤などによる対処を「何気ない素振りで」一通り話し、その後で更に質問が続くなか、木材の一般的な性格として乾燥時の円周方向への収縮率8%、半径方向への収縮率が4%であると断った上でおもむろに Understanding WOOD という書籍を手にして詳しいことはここに書いてあるというような説明をしていた。 
 実は、私もあの本は読んでいた。  その主な動機はチェンソーアート作品の割れどめ対策法としてのPEGや木がためエースの性能について知りたかったという事なのだが、肝心の対策についてはこの本も決定打を出していない程度のことは承知していた。
 だから、ジョーダン氏がこの本を紹介するとき、どこかしら奥歯にモノの挟まった言い方をしながらも目つきが悪戯小僧っぽく笑っているように思ったのだが、それはもしかしたら私の勘繰り過ぎであるのかも知れない。
 久しぶりにVHSテープを見る気になったついでにバンドソーのテープ「マスタリング・ユア・バンドソー」も復習しておいた。  デルタ社の高級な機種での説明だったが、ブレードガイドがラグナ社のものと異なり左右からグラス素材の押さえパッドの突き出し量を微調整できる機構に目がいった。 あまり高い装置で当たり前のように基本説明をされると、フラストレーションが貯まりそうだ(笑) それにしてもバンドソーで1/16インチのブレードをつかい糸鋸盤と同じような作業をしてみせたのはやりすぎというものだろう。 大型バンドソーのブレードを3枚買ったら立派な糸鋸盤が買えるというのが今の相場というものだ。

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